
平屋の木の家では、ワンフロアならではの暮らしやすさ、無垢材ならではのぬくもりをどちらも味わえます。
しかし、「平屋にするか迷っている」「木の家はメンテナンスが大変そう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、岐阜県の土岐市や恵那市などで家づくりを手がける工務店“大野工機”が、平屋の木の家を建てるメリット・デメリットを解説します。
おしゃれな施工事例も紹介するので、平屋の木の家を建てようと検討中の方は参考になさってください。
●平屋の木の家を建てる際の間取りのアイデアを紹介します。
●おしゃれな平屋の木の家の施工事例を紹介します。
目次
近年は平屋を選ぶ人が増加中
近年、マイホームを建てる際に平屋を選ぶ人は少なくありません。
国土交通省の建築着工統計によれば、2024年における平屋の着工棟数は61,338棟です。
2023年の57,848棟よりも上回り、10年前にあたる2014年の32,827棟からは、およそ2倍ほどの数字となりました。
ちなみに、61,338棟のうち、木造住宅は55,724棟を占めていることから、平屋の木の家へのニーズも高まっていると考えられます(※)。
〈※出典:国土交通省 建築着工統計調査〉
平屋の木の家を建てるメリット
平屋の木の家を建てる主なメリットとして、次の5点があげられます。
- ・生活動線が効率的
- ・コミュニケーションを取りやすい
- ・快適な空間でリラックスできる
- ・バリアフリー設計で将来も安心
- ・おしゃれで洗練されたデザイン
生活動線が効率的
平屋の木の家は、ワンフロアだけで居住空間が完結するため、シンプルかつ効率的な生活動線となります。
部屋間の移動がスムーズで、階段の上り下りもないことから、家事にかかる労力を軽減可能です。
洗濯物の取り込みや掃除機がけなど、さまざまな家事を効率的に行えます。
コミュニケーションを取りやすい
平屋の木の家は、ワンフロアのみの開放的な空間のため、家族とのコミュニケーションが生まれやすい環境です。
二階建ての場合、家に帰ってきてもすぐに自室に入ってしまい、会話が少なくなってしまうこともめずらしくありません。
一方、リビングダイニングやキッチン、子供部屋までワンフロアに収まった平屋であれば、家族と程よい距離を保ちつつ、自然に会話が生まれます。
家族の気配を感じられる家にしたい場合、平屋はおすすめの選択肢です。
快適な空間でリラックスできる
平屋の木の家は、木材ならではの優れた調湿性・調温性によって、季節を問わず快適に過ごせます。
また、木材から放たれる香りに癒される人も少なくありません。
木材の香りには、「フィトンチッド」と呼ばれる揮発性の化合物が含まれています。
フィトンチッドには、心身のリラックス、免疫力向上、血圧低下などの効果があるとされており、癒されるだけでなく健康にも有効です。
平屋の木の家は、リラックスできるだけでなく体にも優しい住まいといえます。
バリアフリー設計で将来も安心
平屋の木の家は、ワンフロアだけのため階段はありません。
バリアフリー設計にしやすいことから、ご高齢の方や身体の不自由な方であっても安全に暮らせます。
ご両親との同居を検討されている方や、将来を見据えてフラットな空間にしたい方には、平屋の木の家をおすすめします。
おしゃれで洗練されたデザイン
平屋の木の家は間取りの自由度が高く、「吹き抜けにしたい」「LDKを開放的にしたい」といったニーズにも応えられます。
ワンフロアで吹き抜けの部屋とすることで、おしゃれでスタイリッシュな雰囲気を演出可能です。
天然木材ならではのあたたかみも感じられるほか、あえて梁を見せる「見せ梁(化粧梁)」も空間のアクセントです。
平屋の木の家を建てるデメリット
平屋の木の家を建てる際は、次にあげる5つのデメリットに注意が必要です。
- ・コストが高くなる場合がある
- ・経年変化が起こりやすい
- ・日当たり・風通しが悪い場合がある
- ・床下浸水のリスクがある
- ・プライバシーの確保に工夫が必要
コストが高くなる場合がある
平屋の木の家とする場合、すべての部屋がワンフロアに集約されるため、ある程度広い敷地を確保しなければなりません。
そのため、二階建てと同等のスペースを設けるためには、土地代が高くなると考えられます。
面積の広い平屋を建てる場合、屋根工事や基礎工事の範囲も増えるため、工事費への影響も避けられません。
「平屋なら安く建てられそう」というイメージがあるかもしれませんが、実際のコストとのギャップに注意が必要です。
経年変化が起こりやすい
平屋の木の家は、年月が経過するとともに状態が変化しやすい点に注意しましょう。
木の家に使用される無垢材は、天然木から切り出されてそのままの木材です。
そのため、湿気の影響により膨張や収縮を繰り返し、ひび割れや反りといった変形が見られる場合があります。
害虫被害やカビが発生するリスクもあるため、定期的な掃除やメンテナンス、防虫処理などを適切に行なってください。
日当たり・風通しが悪い場合がある
平屋の木の家は、二階建て以上の建物が隣接している場合、日当たりや風通しが悪くなると考えられます。
そのため、周囲に高い建物がある土地は、できる限り避けた方が賢明です。
もしも二階建て以上の建物が周囲にある場合、中庭や吹き抜けを設置することで、光や風を取り入れられるよう対策しましょう。
床下浸水のリスクがある
平屋の木の家はワンフロアしかないため、二階建ての家よりも床下浸水のリスクが高くなってしまいます。
万が一水害が起こってしまった場合は、二階へ避難できないのも懸念点です。
そのため、平屋を建てる前にはハザードマップを確認し、床下浸水のリスクが低いか把握しておきましょう。
プライバシーの確保に工夫が必要
平屋の木の家は、二階建ての家より外からの視線が気になる場合があります。
そのため、プライバシーを確保するために、次の3点のような工夫が必要です。
- ・道路に面している窓だけ高窓にする
- ・柵や植木で目隠しをする
- ・コの字型の家にして道路に面する窓を減らす
二階建て以上の家と隣接している場合、軒を深くして視界をさえぎることも効果的です。
平屋の木の家で取り入れたい間取りのアイデア
平屋の木の家を建てる際、次にあげる3つのアイデアを取り入れることで、平屋ならではのお悩みも解決しましょう。
- ・活動時間に差がある空間は隣接させない
- ・ランドリールームを設置する
- ・小屋裏空間をロフトにする
活動時間に差がある空間は隣接させない
平屋では、家族みんなが同じフロアで過ごすため、生活音が気になってしまう場合があります。
そのため、活動する時間帯にズレが生じる空間は、隣接させないようにしましょう。
例えば、子供部屋と寝室が隣接している場合、とくに問題はありません。
一方、寝室にLDKが隣接していると、音が気になってなかなか眠れないことも考えられます。
生活をシミュレーションしておき、音による悪影響がない間取りにしましょう。
ランドリールームを設置する
平屋の木の家の場合、「庭に洗濯物を干すのは、盗難リスクが気になる」とお悩みの方も少なくありません。
その場合、ランドリールームを設置しておけば、平屋でも盗難リスクを気にすることなく洗濯物を干せます。
天候に左右されることもなくなるため、一石二鳥です。
小屋裏空間をロフトにする
小屋裏空間のようなデッドスペースをロフトとすることで、平屋の収納不足を解消できます。
「居住スペースにはできるだけものを増やしたくない」とお悩みの場合、ロフトを作ることで収納力を確保しましょう。
おしゃれな平屋の木の家の施工事例
ここからは、私たち大野工機が実際に手がけた施工事例を紹介します。
シックな色合いの切妻屋根に、やわらかな色合いの外壁に仕上げた平屋の事例です。
無垢材の柱やパーテーションは、建物の強度を上げながらもプライバシーを確保しています。
また、周囲に二階建て以上の建物がないため、日当たりや風通しも問題ありません。
フローリングと壁、天井にふんだんに使われた無垢材は、それぞれで異なる色合いを楽しめます。
大きな窓を設置することで、平屋であっても明るい室内を実現しました。
玄関から続くリビングは吹き抜けとなっており、無垢材の見せ梁がおしゃれな雰囲気を演出しています。
上記の施工事例について詳しく知りたい方は、こちらからご覧ください。
まとめ
「家族とのコミュニケーションが豊かな家にしたい」「自然のぬくもりでリラックスできる家にしたい」とご希望の場合、平屋の木の家はおすすめの選択肢です。
しかし、経年変化が起こりやすいほか、日当たり・風通しに注意が必要など、平屋の木の家ならではの考慮すべきポイントもあります。
平屋の木の家で失敗しないためには、木の家に使用する無垢材の扱いに慣れており、施工実績の豊富な工務店に依頼しましょう。
大野工機では、1969年の創業以来、岐阜の木を使った住宅建築を手掛けています。
地元材を使った平屋の施工をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
補助金の活用方法から、最適な木材の選び方まで、詳しくご説明させていただきます。
大野工機は、昭和44(1969)年創業以来、総合建築会社として岐阜県東濃地域を中心に『顧客第一』をモットーに“一生の宝物”となる住宅を作り続けています。
● 美しいデザインをつくります
● “ぎふの木”の家づくりにこだわります
岐阜県東濃地域で家づくりを始めたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。