無垢床

 

家を建てる際、フローリングに無垢材を採用することで、肌触りが良くぬくもりのある床に仕上がります。

しかし、無垢材といっても種類はさまざまなので、どの木材にすればいいかお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、無垢材を使った家づくりが得意な岐阜県恵那市の工務店「大野工機」が、無垢フローリングに使える床材の種類や特徴を解説します。

コラムのポイント
●無垢フローリングにおすすめの床材の種類と特徴を解説します。
●無垢フローリングで後悔しないための手入れ方法も紹介します。

 

目次

 

無垢材とは

無垢材

無垢材とは、天然の木をそのまま切り出した木材を指します。

加工を最小限に抑えていることから、天然木ならではの木目の風合い、手触り、ぬくもりなどを感じられる点が特徴です。

床材としてだけでなく、天井や造作家具にも使用されることから、住まいを無垢材でトータルコーディネートすることも少なくありません。

 

フローリングに無垢の床材を使用するメリット

無垢フローリング

フローリングに無垢材を使用する場合、次にあげる3つのメリットがあります。

  • 自然なぬくもりと肌触りでリラックスできる
  • 調湿性が優れ快適に過ごせる
  • 経年変化による美しさがある

 

自然なぬくもりと肌触りでリラックスできる

無垢フローリングは天然木をそのまま使用するため、自然素材ならではのぬくもりと優しい肌触りを堪能できます。

また、木材特有の空気の層が断熱材の役割を果たすため、冬場でも足元からの冷えをあまり感じません。

ほのかに香る木の香りもリラックス効果を高めます。

 

調湿性が優れ快適に過ごせる

無垢材は、湿度が高いときに湿気を吸収し、低いときには放出する調湿性を持ちます。

部屋の湿度が自然に調整されるため、季節を問わず快適な環境で過ごせるのが大きなメリットです。

 

経年変化による美しさがある

無垢材は時間の経過とともに木目の色や艶が深まり、表情を変えながら自然な美しさを増します。

自然素材の無垢材ならではの経年変化は、他の材料では味わえない独特の魅力です。

 

無垢フローリングにおすすめの床材の種類10選

無垢フローリング

ここからは、無垢フローリングにおすすめの床材の種類10選を紹介します。

各無垢材の特徴や価格の違いを一目で把握したい方は、次の表を参考にしてください。

無垢材の種類 特徴 価格
オーク 耐久性・耐水性が高い。木目が美しい。
アカシア 色合いが豊かで収縮・膨張が少ない。
カバ(バーチ) 耐久性が高く、反りが少ない。
ウォールナット 高級感があり、耐久性が高い。
アッシュ 柔軟性があり、耐久性が高い。
パイン 軽く柔らかい。耐久性は低め。
クリ 温かみのある色合いで、耐久性が高い。
ハードメープル 耐久性が高く、経年変化は少なめ。
スギ 香りがよく、軽くて柔らかい。
ヒノキ 香りがよく、耐久性が高い。

 

ここからは、それぞれの特徴をより詳しく紹介します。

 

オーク

オーク材(ナラ材)は、ブナ科に属する広葉樹で、世界中で広く利用されている無垢材です。

寒冷地で育つことから成長が遅く木目が緻密なため、その美しさゆえに多くの人気を集めています。

無垢材らしい力強い木目と、加工性や床材として適度な硬さを兼ね備えており、フローリング材の中でもとくに人気がある種類です。

耐久性が高く擦り傷が付きにくいことから、床材としてだけでなく、ドア材やウィスキー樽などにも古くから利用されています。

 

アカシア

アカシアは、ベトナムやマレーシアなどの亜熱帯地域を原産とする木材です。

日本で流通しているアカシア材の多くは東南アジア原産の植林木で、価格が比較的リーズナブルでありながら適度な硬さと優れた加工性を持ちます。

赤や黄色、茶褐色などのさまざまな色味を楽しめるほか、収縮が少ない点も魅力で、床材としても人気です。

 

カバ(バーチ)

カバ(バーチ)は、カバノキ科の広葉樹から得られる木材です。

美しい木目と丈夫さが特徴で、カバやカバザクラ、サクラなどとも呼ばれます。

反りや狂いが少なく加工性に長けていることから、フローリングに加えて造作家具や内装などに広く使用される木材です。

無垢材の中でも経年による色の変化が少なく、購入時の美しさを長く楽しめるほか、価格も控えめな点が人気を集めています。

 

ウォールナット

ウォールナットは、北米広葉樹を代表する高級木材です。

なかでもブラックウォールナットやアメリカンウォールナットが広く利用されています。

耐久性が高く衝撃に強いほか、加工性にも優れているので、フローリングや内装、家具などさまざまな場面で多用される木材です。

自然な木目と風合いが美しい無垢材ですが、比較的高価格な点には注意してください。

 

アッシュ

アッシュは北半球の寒冷地を中心に原産地とする木材です。

ホワイトアッシュやヨーロピアンアッシュなどの種類がありますが、基本的にはホワイトアッシュのことを指す場合が多いとされています。

明瞭で力強い木目が特徴で、白みの強く黄色がかった色あいを持ち、木目の豊かさも楽しめる無垢材です。

頑丈で衝撃に強いことから、フローリングや家具だけでなく、バットやテニスラケットなどのスポーツ用品にも用いられています。

 

パイン

パイン材はマツ科の木からとれる建材で、パインという木ではなくマツを原料とします。

原産地は、インドネシアやカナダ、アメリカ、ロシアなどさまざまです。

明るい色合いと多くの節が特徴で、柔らかく加工しやすい点がメリットである一方、傷つきやすく変形しやすいといったデメリットもあります。

価格は無垢材の中では比較的リーズナブルで、流通量も多い木材です。

 

クリ

クリは、日本や朝鮮半島南部が原産地の木材です。

樹木の中心部分が淡い黄褐色や赤褐色、樹皮に近い部分は白っぽい色合いを持ち、独特の波状の木目が特徴とされています。

湿気に強く、タンニンが含まれていることで腐敗しづらいため、床材としてだけでなく建具や家具などにも使用されることも少なくありません。

価格は国産広葉樹としては高めですが、その耐久性と美しさから人気があります。

 

ハードメープル

ハードメープルは、北米産の高級木材として知られています。

非常に硬く耐久性が高いため、家具やフローリング、楽器などに広く利用される木材です。

樹皮に近い部分は淡い灰白色で、波状の木目や、バーズアイと呼ばれる細かな円形状の木目など、豊かな表情を見せる点が人気を集めています。

木肌は緻密で、肌触りが心地よい点も魅力です。

 

スギ

スギは、日本の固有種であるスギを使用した木材です。

地面からまっすぐに成長する樹木であることから、木材として加工すると直線的な美しい木目を楽しめます。

軽く柔らかい材質のため加工しやすく、香りもいいことから、フローリングのほか家具やインテリアなどに使用されることも少なくありません。

価格が比較的リーズナブルなため、無垢材のなかでも取り入れやすいと言えます。

 

ヒノキ

ヒノキは、日本の伝統的な高級木材として知られています。

強度と耐久性に優れており、湿気による割れや反りも少ないため、美しい状態を長く保つ点が特徴です。

淡い色合いの美しい木目をもち、経年変化によって飴色に深まっていく点も味わい深いと言えます。

ヒノキならではの香りがリラックス効果をもたらすため、フローリングのほか内装や家具、浴槽などにも使用される木材です。

 

無垢フローリングで後悔しないための手入れ方法

無垢 床材 手入れ

無垢フローリングにした場合、日々のこまめな手入れと定期的なメンテナンスが必要です。

「無垢フローリングにしなければよかった……」と後悔しないために、次にあげる2点を押さえておきましょう。

 

水や汚れはすぐに拭き取る

水に濡れた場合や汚れがついてしまった場合には、すぐに拭き取ることが重要です。

そのまま放置してしまうと、フローリングが変形したり、シミになってしまったりなど、見た目に影響が生じてしまいます。

無垢材の中には耐水性に長けたものもありますが、長年美しさを保つためには即座の対応が欠かせません。

ダイニングや水回り周辺の床に無垢材を使用している場合、とくに注意してください。

 

木材の仕上げ方法に合わせた手入れを行う

無垢フローリングの日々の掃除は、乾拭きや掃除機であることが基本です。

しかし、定期的なメンテナンス方法は木材の仕上げ方法によって異なります。

  • ・ウレタン塗装やUV塗装:定期的に使う必要はないが、艶を出したい時はフロアーワックスを塗る
  • ・自然塗装やオイル塗装:専用のメンテナンスワックスで定期的に油分を与えて艶を出し保護性能を上げる

 

塗装状態に合わせたメンテナンスを行うことで、より長く綺麗な無垢フローリングを保ちましょう。

 

とくにおすすめの無垢床材は地元で育った木材

無垢床 素材

無垢フローリングの床材選びで迷った場合、地元で育った木材を使用するのがおすすめです。

地元で自生した木材であれば、その地の気候風土に馴染んでいるので、温度や湿度の変動によって反りやひび割れが生じにくくなると考えられます。

そのため、岐阜県で無垢材を使ったお住まいを検討されている方は、岐阜県産材を使った家づくりが可能な「ぎふの木で家づくり協力工務店」に依頼するのがおすすめです。

 

まとめ

無垢フローリング

無垢フローリングに使用できる床材には、オークやアカシア、ウォールナットなどさまざまな種類があります。

それぞれで特徴や性質、色合いなどが異なるため、無垢床にしたい場合は木材選びから慎重に行いましょう。

また、地元で自生した木材であれば、その地の温度や湿度の変動に慣れており、反りやひび割れが生じにくくなると期待できます。

大野工機では、1969年の創業以来、岐阜の木を使った住宅建築を手掛けてきました。

地元材を使った無垢フローリングの施工、木の家の建築などをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

補助金の活用方法から、最適な木材の選び方まで、詳しくご説明させていただきます。

大野工機は、昭和44(1969)年創業以来、総合建築会社として岐阜県東濃地域を中心に『顧客第一』をモットーとして“一生の宝物”となる住宅を作り続けています。

「大野工機」3つの約束
● 敷地を熟視して提案します
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