無垢の家

無垢の家は、天然木ならではの風合いや身体へのやさしさが魅力です。

しかし、経年変化によってどのような影響が出るのか不安な方も多いのではないでしょうか。

無垢の家を30年後、50年後も美しく保つには、いくつかの対策方法があります。

本記事では、岐阜県の土岐市や恵那市などで家づくりを手がける工務店“大野工機”が、無垢の家は30年後どうなるか、木の家で後悔しないための対策方法などをわかりやすく解説します。

コラムのポイント
●無垢の家は30年後にどうなるか、寿命はどのくらいかわかります。
●無垢の家のメリット・デメリットを把握できます。
●無垢の家を30年後も美しく保つための方法がわかります。

 

目次

無垢の家は30年後も経年劣化を楽しめる   

無垢の家は、時を経るにつれ色合いに深みが生まれ、30年後も経年変化を楽しめます。

木目調がより鮮やかになってツヤも増していくほか、傷がシミがあった場合も味わいとして馴染んでいくのが特徴です。

ちなみに、無垢の家の寿命は基本的に長く、30年から50年ほどは暮らせます。

木材の品質にこだわり、定期的なメンテナンスを欠かさず行っていれば、100年以上もつ可能性も低くありません。

無垢の家を建てる際には、温度・湿度の管理や適切な掃除を心がけ、木造建築ならではの耐久性を最大限に活かしましょう。

無垢の家を建てるメリット

恵那市 自然を感じる東野の家

〈施工事例:恵那市 自然を感じる東野の家〉

無垢の家を建てる場合、次の4つのメリットがあります。

  • ・天然木ならではの風合いを楽しめる
  • ・調湿・温調機能が優れている
  • ・健康的で身体にやさしい住環境が整う
  • ・材質が柔らかく疲れにくい

天然木ならではの風合いを楽しめる  

無垢材は天然木から作られることから、風合いの変化を楽しめるのが大きなメリットです。

無垢の家は年月を経るなかで色味が深くなっていき、美しいツヤが生まれます。

また、材木の一つひとつが異なる表情をしているため、自ずと個性豊かなデザインとなる点も魅力です。

 

調湿・温調機能が優れている

湿度や温度の調整機能に長けており、季節を問わず快適な住空間を保てる点も無垢の家のメリットです。

湿度が高い場合には湿気を吸収し、乾燥している場合には水分が放出されるため、湿度の高すぎ・低すぎを防止できます。

また、木材のため熱が伝わりにくいことから、夏は涼しく、冬はあたたかい理想の空間を実現可能です。

 

健康的で身体にやさしい住環境が整う

無垢の家では、添加物や化学接着剤を使用しない天然素材を使用することから、シックハウス症候群のリスクを減らします。

また、木材の香り成分であるフィトンチッドは、消臭効果や防虫効果、リラックス効果まで持ち合わせるのが魅力です。

とくに赤ちゃんやペットがいる家庭にとって、無垢の家はおすすめの選択肢といえます。

 

材質が柔らかく疲れにくい

無垢の家で使用される無垢材は、長時間立っていたとしても疲れないほど柔らかい素材です。

また、湿度が上がりやすい夏場であってもベタつかず、冬場でも底冷えしません。

いつでも心地よい足触りであることから、身体的な負担を軽減できる点がメリットです。

無垢の家を建てるデメリット

無垢の家を建てる場合、次にあげる4つのデメリットには注意が必要です。

  • ・コストが高くなりがち
  • ・傷や汚れには弱い
  • ・変形するリスクがある
  • ・メンテナンスの手間がかかる

 

コストが高くなりがち

無垢の家では、天然木を製材した無垢材を使用するため、どうしてもコストが高くなりがちです。

まず、無垢材は大量生産できません。

木材を接着剤で貼り合わせる合板材や集成材とは異なり、無垢材は1本の木から切り出される木材です。

伐採・乾燥・加工といった工程に多くの時間と労力がかかるだけでなく、木材の量が限られる中で生産していることから、合板材や集成材よりコストは高くなります。

また、樹木の品質や木材のどの部分かによっても価格が変わるため、選ぶ素材によってはコストが非常に高くなる点に注意が必要です。

 

傷や汚れには弱い

無垢材は、表面に加工を施さない場合が多いため、他の素材よりも傷が汚れがつきやすい点がデメリットです。

とくにスギやパイン材のような柔らかい木材を使用する場合、ペットによる爪痕、物と落とした際のへこみなどがつきやすいと考えられます。

また、もしも水やコーヒーなどをこぼした場合、即座に拭き取らなければシミになってしまうため注意しましょう。

しかし、傷のついた箇所を研磨する、あえて水分を含ませ木目を膨張させるなどして、傷や汚れを目立たなくすることも可能です。

 

変形するリスクがある

無垢材は天然木より製材されていることから、湿度や温度によって伸縮し、変形してしまうリスクがあります。

例えば、湿度の高低に影響されることで、木材同士の隙間が開いたり、詰まったりすることもめずらしくありません。

無垢の家を建てる場合は、木材の含水率を調整し、変形リスクを抑えて施工できる会社に依頼しましょう。

メンテナンスの手間がかかる

無垢材の場合、表面加工がされていないことが多く、日々のメンテナンスが欠かせません。

オイル塗装やワックス塗装がされている場合も、定期的な塗り直しが必要とされます。

水拭きの頻度は控えるなど、無垢材ならではの注意点にも気をつけましょう。

無垢の家を30年後も美しく保つ対策方法

瑞浪市 家族の個性が詰まった家

施工事例:瑞浪市 家族の個性が詰まった家

無垢の家を30年後も美しく保つためには、次にあげる4つの方法を中心に対策をとりましょう。

  • ・適切な湿度管理を心がける
  • ・急激な温度変化を避ける
  • ・ワックスがけとメンテナンスは定期的に行う
  • ・水回りへの無垢材の使用を避ける

 

適切な湿度管理を心がける

無垢材の伸縮を防止するために、適切な湿度管理を心がけましょう。

加湿器を使って40〜50%ほどの湿度を保つことで、湿度変化による歪み・ひび割などを防止できます。

無垢材はもとより調湿機能に優れていますが、高温多湿な夏場、乾燥する冬場においては、こまめに湿度を確認してください。

 

急激な温度変化を避ける

無垢材は、温調機能に優れているものの、極端な温度変化には強くありません。

そのため、もしもホットカーペットやこたつを使用する場合、木材の割れや反りにつながるリスクがあります。

どうしても使用したい場合は、断熱シートを敷いて熱が伝わらないように対策をとりましょう。

また、床暖房を設置したい場合は、特殊な熱処理が加えられた床暖房対応の無垢材が必要です。

無垢材で床暖房を設置する場合、シベリアンバーチやアジアンチェスナットのような、高音に強い木材をおすすめします。

 

ワックスがけやメンテナンスは定期的に行う

無垢の床材を汚れや傷から守るために、ワックスがけで保護膜を形成しましょう。

年に1〜2回ほどの頻度でワックスがけを行い、無垢材の表面を保護することで、より長く美しさを保てます。

オイル仕上げの無垢材の場合も、同様に年に1〜2回ほどはオイルを塗布しましょう。

また、水拭きはNGではありませんが、木材が湿ったままの状態はできる限り避けてください。

きちんと水分を拭き取れていないと、木材の膨張・歪み・変色などにつながってしまいます。

水拭きは月に1回ほどの頻度に抑え、基本的には乾拭きで掃除しましょう。

 

水回りへの無垢材の使用を避ける

キッチンや洗面所、トイレなどの水回りで無垢材を使用すると、膨張や変色、汚れなどの原因になります。

そのため、NGというわけではありませんが、水回りへの無垢材使用はできる限り避けましょう。

もしも使用する場合は、耐水性の高い木材を選ぶことをおすすめします。  

無垢の家/天然の木の家で後悔しないために重要なポイント

瑞浪市 家族の個性が詰まった家

施工事例:瑞浪市 家族の個性が詰まった家

無垢の家での暮らしで後悔しないためには、次のポイントが重要です。

  • ・木材の特性を理解し、柔軟な姿勢で受け入れる
  • ・予算と長期的なコストを考慮する

木材の特性を理解し、柔軟な姿勢で受け入れる

無垢材は天然木から作られているため、見た目や品質は木材によってさまざまです。

また、年月を経るについてて経年変化が進み、色合いや質感も徐々に変わっていきます。

経年変化こそが魅力と理解し、柔軟な姿勢で受け入れることが大切です。

 

予算と長期的なコストを考慮する

無垢の家は、初期投資が高くなりがちです。

継続的にメンテナンス費用もかかるため、長期的な視点でトータルコストを考慮しましょう。

コストをできる限り抑えたい場合は、助成金を活用するのもおすすめです。

岐阜県では、岐阜県産材の構造材、内装材使用量に応じた助成金を給付しています。

タイプ 助成額
県内新築タイプ 15万円から最大32万円
県外新築タイプ 15万円から20万円
県内改修タイプ 4万円から最大16万円

〈※出典:ぎふの木で家づくり支援事業(トップ) – 岐阜県公式ホームページ(県産材流通課)〉

岐阜県で無垢の家を建てる際には、ぜひ活用をご検討ください。

 

まとめ

恵那市 広々バルコニーのある家

施工事例:恵那市 広々バルコニーのある家

無垢の家では、経年変化を楽しみ、天然材木ならではの風合いを味わうことが重要です。

経年変化は欠点ではなく、家に刻まれた思い出として捉えることで、より家を大切に思えます。  

本記事で解説した対策をとり、30年後、50年後も唯一無二の美しさを保ちましょう。

また、岐阜県で無垢の家を建てる場合、岐阜県産材を使用すれば助成金も利用可能です。

大野工機では、1969年の創業以来、岐阜の木を使った住宅建築を手掛けています。

補助金申請からアフターメンテナンスまで、トータルでご家族の理想の住まいづくりをサポート可能です。

地元材を使った一軒家の建築をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

補助金の活用方法から、最適な木材の選び方まで、詳しくご説明させていただきます。

大野工機は、昭和44(1969)年創業以来、総合建築会社として岐阜県東濃地域を中心に『顧客第一』をモットーとして“一生の宝物”となる住宅を作り続けています。  

 

「大野工機」3つの約束
● 敷地を熟視して提案します

● 美しいデザインをつくります

● “ぎふの木”の家づくりにこだわります

 

岐阜県東濃地域で家づくりを始めたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

▶︎資料請求やお問い合わせはこちらから

▶︎大野工機「家づくり」へのこだわりはこちらから

▶︎大野工機の新築・リフォーム施工事例はこちらから  

コラム