木目天井

部屋の雰囲気をナチュラルに、かつおしゃれに変えたい場合、木目天井を取り入れてみることをおすすめします。

自然の風合いは空間のアクセントとなり、上品な空間を演出したい場合にもぴったりです。

そこで本記事では、岐阜県恵那市の工務店「大野工機」が、木目天井とは何か、メリット・デメリットやおしゃれにするためのポイントなどを解説します。

コラムのポイント
●木目天井は、無垢天井材・天然木化粧板・プリント合板・木目クロスのいずれかの素材が使用されます。
●スギやヒノキ、レッドシダーなど、無垢天井材を使用することでより高級感のある仕上がりとなります。
●無垢天井材を木目天井に使用する場合、無垢材の扱いが得意な業者へ依頼しましょう。

 

目次

木目天井とは

木目天井とは

木目天井とは、木材や木目調のクロスなどを使って仕上げられた天井で、リビングやキッチンなどさまざまな部屋で取り入れることができます。

無垢材や天然木の化粧板などを使用するパターンもあれば、木目調に印刷されたクロス、シートなどを使用することも少なくありません。

木目調ならではのナチュラルな風合いやあたたかみを演出でき、リラックスできる空間にしたい場合はとくにおすすめです。

木目天井でよく使われる素材

木目天井で使用される主な素材は、次の4つです。

無垢天井材

無垢天井材は、天然木からそのまま切り出された天井材です。

天然木ならではの自然なぬくもりや質感、高級感がある点が特徴で、経年変化によって表情を変えていく点も魅力とされています。

一方、湿度や温度の変化によって反りや割れが発生する場合があるほか、他の材料に加えて価格が高い点には注意が必要です。

天然木化粧板

天然木化粧板は、合板やMDFなどの基材に、突板(つきいた)と呼ばれるを木材を貼り付けたものです。

突板とは、無垢材をシート状に薄くスライスした木材を指します。

天然木化粧板では、基材の表面に天然木を貼り付けているため、実質は合板でありながらも質感に優れている点がメリットです。

無垢天井材を使用するよりも素材の安定性に優れ、素材自体の価格も控えめにされているので、コストを抑えながら天然木の風合いを楽しみたい場合におすすめします。

プリント合板

プリント合板は、木目調に印刷されたシートを、合板の表面に貼り付けたものです。

無垢材や天然木よりも質感は劣りますが、価格がリーズナブルでメンテナンスの手間も抑えられます。

木目天井を気軽に取り入れる方法をお探しならとくにおすすめの素材です。

木目調クロスやシート

木目調が印刷されたクロスやシートであれば、より気軽に木目天井を取り入れられます。

板張りの木目天井の質感とは異なりますが、木目のデザインや色のバリエーションに富んでおり、簡単に施工できてコストもあまりかかりません。

木目天井に使用される木材の種類

木目天井では使用される木材はさまざまですが、ここでは主な5種類について紹介します。

スギ

スギは日本の建築で広く使用されている針葉樹です。

木目が柔らかく温かみがあることから、天井材とすると空間全体が明るく、優しい印象になります。

肌触りも良いため、天井材だけでなく床材として活用するのもおすすめの木材です。

ヒノキ

ヒノキは日本の高級木材の一つで、リビングや和室、浴室などさまざまなシーンで使われています。

明るく清潔感のある印象で、フィトンチッド(木の香り成分)の一種であるヒノキオールにより、リラックス効果も得られるのが特徴です。

耐湿・耐久性に長けているため、カビや腐敗が生じにくく、長期間にわたって美しさを楽しめます。

レッドシダー

レッドシダーは北米産の針葉樹で、ベージュから濃いブラウンまでの美しい色ムラが高級感を感じさせます。

耐久性や耐水性にも優れており、家の外観のアクセントとして取り入れられるケースも少なくありません。

天井材として使用する際は、ナチュラルなだけでなくモダンな印象も与えられます。

オーク

オークはブナ科の広葉樹で、耐久性・加工性に長けていることから、天井材としても人気な木材です。

均一な色合いは落ち着いた印象を演出し、インテリアの邪魔をせずにおしゃれな空間へと仕上がります。

木目によって表情が大きく異なる点も魅力です。

アッシュ

アッシュ材にはいくつかの種類がありますが、北米原産の広葉樹「ホワイトアッシュ」を原料とした木材を指す場合が多く、耐久性が非常に高いのが特徴です。

はっきりとした木目、明るく白みの強い色が人気で、北欧テイストの空間にしたい場合にも活躍します。

木目天井のメリット

木目天井

木目天井を取り入れる主なメリットは、次の4点です。

自然な温もりに癒される

無垢材の木目天井を取り入れることで、自然素材ならではの温もりを味わうことができ、視覚的・心理的ともにリラックスできます。

リビングや寝室に木目天井を取り入れた場合、日々のストレスや疲れを和らげる効果にも期待できます。

デザインのアクセントになる

木目天井とすることで、一般的な無地の天井よりもアクセントが加わり、おしゃれな空間を演出できます。

ナチュラル、和モダン、北欧風など、理想のテイストに合わせてクロスや木材を選ぶことも可能です。

家具や内装と調和しやすい

木目天井は、周囲の家具や内装の邪魔をしません。

木製家具の多いお部屋や、ナチュラルテイストの内装であれば、さらに統一感を演出できます。

基本的には落ち着いた印象であることから、ナチュラルテイスト以外の内装であっても、調和しやすいのがポイントです。

空間に高級感・重厚感が加わる

木目天井の中でも無垢材を採用した場合、高級感や重厚感が加わって、上品な印象を与えます。

無垢材であれば経年変化も楽しめるため、10年後、20年後の木目の変化も味わい深いのがメリットです。

 

木目天井のデメリット

木目天井

木目天井にはさまざまなメリットがありますが、次の4つのデメリットには注意が必要です。

部屋が暗く見えやすい

木目天井を取り入れた場合、選ぶ木材によっては部屋が暗く見えてしまうのがデメリットです。

無垢の天井材を使用する場合、ヒノキやスギなどの明るい印象の木材であれば問題ありませんが、濃いブラウンの木材を選んだ場合は暗い印象になる可能性があります。

少し暗いトーンの木材を天井に使用したい場合は、照明を工夫し暗くなりすぎないようにしましょう。

圧迫感を覚えやすい

木目の色が濃く、はっきりした天井とした場合、一般的な白色クロスよりも圧迫感を覚える場合があります。

天井の高さが低い場所や、空間にゆとりのない場所ではとくに注意が必要です。

できる限り開放的にしたい場合は、明るいトーンの木目天井としましょう。

通常のクロスよりコストが高い

木目クロスは、一般的な白系クロスよりもコストが高くなる傾向にあります。

また、無垢材を使用した羽目板仕上げの場合はさらに高くなるため、材料費・施工費がいくらになるかきちんと見積もりを確認しましょう。

予算が限られる場合は、天井一面でなく、一部分だけアクセント的に木目にするのも効果的です。

安っぽく見える場合がある

費用を抑えて木目天井を取り入れたい場合、木目クロスは有効な方法ではありますが、本物の木材と比較して高級感や立体感が足りません。

そのため、安さ重視でクロスを選んでしまうと、「木目天井なのにチープに感じる」「陰影がなくのっぺりしている」など、あまり良い印象にならない場合があります。

安っぽく見えてしまうのを避けたい場合は、コストは高くなりますが無垢材も検討してみましょう。

木目天井をおしゃれにする方法

木目天井

最後に、木目天井をおしゃれにする方法4つを解説します。

無垢材を使った板張り天井にする

木目天井はクロスでも叶えられますが、無垢材を使った板張り天井とすることで、よりシックで高級感のある仕上がりとなります。

ヒノキやレッドシダー、オークなど、樹種によって色合いや木目、印象は大きく異なるため、空間のテイストと合った無垢材を選んでみましょう。

照明や間接照明との組み合わせを楽しむ

木目天井にペンダントライトやダウンライト、間接照明などを組み合わせることで、より立体感が加わり、木目の印象も際立ちます。

木目天井ならではの温もりやリラックス効果を高めたい場合は、電球色の照明がおすすめです。

羽目板の張り方を工夫する

天然木を使用した木目天井は、羽目板のによって印象が大きく異なります。

  • ・天井に奥行きを出したい:縦張り
  • ・天井に広がりを出したい:横張り
  • ・個性的な印象にしたい:斜め張り

上記の通り、どのような印象にしたいのかに合わせて張り方を考慮しましょう。

家具や内装にマッチした素材を選ぶ

木目天井を取り入れる空間の家具、内装に合わせた素材にすることで、空間により統一感が生まれ洗練された印象となります。

木目天井は空間を邪魔しない点が特徴ですが、空間のテイストに合った素材を選ぶことにより、ワンランク上の仕上がりを実現できます。

黒やダークグレーなどを基調としたシックな空間であれば色の濃い木目天井に、明るく爽やかな空間の場合は白みの強い木目天井とするなど、空間とのコーディネートを楽しみましょう。

まとめ

木目天井 おしゃれ

木目天井は、空間にアクセントを加え、洗練された空間とするために効果的です。

木目クロスやプリント合板などを使用すれば、コストを抑えて取り入れることもできますが、仕上がりにこだわりたい場合は無垢材を使用しましょう。

空間のテイストに合わせて木材を選ぶことで、アクセントとなりながらも統一感を生み、おしゃれな部屋へと仕上がります。

しかし、無垢材の取り扱いには技術や経験が求められるので、無垢材の施工について熟知した業者に依頼しましょう。

大野工機では、1969年の創業以来、岐阜の木を使った家づくりを手掛けています。

地元材を使った木目天井の施工、木の家の建築などをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

補助金の活用方法から、最適な木材の選び方まで、詳しくご説明させていただきます。

大野工機は、昭和44(1969)年創業以来、総合建築会社として岐阜県東濃地域を中心に『顧客第一』をモットーとして“一生の宝物”となる住宅を作り続けています。

「大野工機」3つの約束
● 敷地を熟視して提案します
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