無垢材を多用した木の家

現代の住まいは接着剤を使った合板や集成材、ビニールクロスなどの普及によって化学物質が増え、シックハウス症候群などの健康被害が問題となっています。大野工機はこうした健康被害を防ぐ住まいづくりを目指し、さまざまな自然素材をご提案しています。

 

お部屋の中でも面積が多い天井と壁は、特に素材選びにこだわりたいポイント。化学物質を含まない健康素材としては珪藻土やしっくいがメジャーですが、今回はホタテ貝を主原料とする塗料「ルナしっくい」をご紹介します。

 

ルナしっくいはドイツで生まれの紙と木片でつくる壁紙「ルナファーザー」と組み合わせる健康塗料です。自然素材の壁紙と組み合わせることで化学物質が発生せず、健康を保つさまざまな効果も期待できます。健康な住まいづくりの選択肢として有効なルナしっくいの特徴などをチェックしていきましょう。

 

ルナしっくいと組み合わせる下地壁紙「ルナファーザー」については下記の記事で詳しく解説しています。

【関連】大野工機が使うドイツ生まれの健康壁紙「ルナファーザー」

 

ルナしっくいの特徴

木を活かした大開口LDK

まずはルナしっくいが持つ機能や特徴をご紹介します。特に一般的な塗料やビニールクロスとの違いについて説明していきますね。

 

空気をきれいにする

ルナしっくいには、健康素材としてお部屋の空気をきれいにしてくれる機能があります。ルナしっくいの原料に使われているホタテの貝殻にはポーラス(孔)が無数にあいていて、臭いの分子を吸着してくれます。また、家具や建材などから発生するホルムアルデヒドなどの有害化学物質を吸着し、シックハウス症候群を軽減してくれるのも特徴。

 

さらに、雨など湿度が高い日は湿気を吸い込んで、晴れた日に吐き出す調湿効果も持っています。ジメジメした不快感を軽減してくれるうえ、湿度を適切に保つことでお部屋のカビ発生も軽減。空気清浄機や換気に頼らず、いつでも気持ちの良い空気を保ってくれるのが特徴です。

 

独特の質感で上品な仕上がり

下地壁紙であるルナファーザーには凸凹模様があり、滑らかな質感のルナしっくいを塗装することで壁紙にはない独特の仕上がりを得られます。工業製品にはないランダムの凹凸は適度な陰影を産み、手作りによる高級感はビニールクロスだと得られない質感です。特に、お部屋の照明に照らされた壁・天井の落ち着いた印象は、夜のくつろぎタイムにピッタリですよ。

 

ルナしっくいを塗るローラーを使い分けることで仕上がりの質感を調節できるのも特徴です。下地のルナファーザーとの組み合わせ次第で、フラットな仕上がりから凹凸の強弱まで好みのデザインに仕上がります。基本的なホワイトのほかブルーやミントなどの寒色系、ピーチやベージュなどの暖色系まで7色があり、和室・洋室も含め様々なインテリアにマッチします。

 

施工後にセルフメンテナンスできる

ルナしっくいは施工後の汚れや傷などにお施主様ご自身でDIY補修しやすい点も特徴です。手あかやちょっとした汚れが目立つ場合、消しゴムやメラミンスポンジで軽くこするだけできれいになります。

 

また水性で扱いが容易なため、補修用のルナしっくいを保管しておけば、ちょっとした傷のタッチアップも可能。色の濃い汚れをカッターややすりで削って上塗りすることもできます。

 

体にやさしい水性塗料

塗料によってはシンナーを使う溶剤タイプの物もあり、塗装後の臭いで気分が悪くなってしまう事も少なくありません。ルナファーザーは水性タイプの塗料で、原材料も自然由来のため不快な臭いが発生しないのが特徴。新築後の引っ越しで健康を害することがなく、将来の塗り替え時も安心です。また、化学物質を含有しないため、シックハウス症候群やアレルギーの原因になりません。小さなお子様や体の小さなペットがいるご家庭も安心して使える塗料です。

 

環境にやさしい

ルナしっくいは廃棄予定のホタテ貝殻を主原料としているため、環境に与える影響が少ない点も特徴です。下地に使うルナファーザーは7~8回塗り替え可能なため長期間使用できますが、張り替えで廃棄する際も自然由来なため環境にやさしいです。環境負荷への配慮が求められるこれからの家づくりにピッタリの建材といえるでしょう。

 

珪藻土やしっくい壁と比べた時のメリット

自然素材たっぷりの健康住宅

ルナしっくいと同じように自然素材を原料とし、調湿効果や空気をきれいにする効果を持つ仕上げ材としては珪藻土やしっくいもあります。似たような健康素材としてどちらを選ぶべきか迷いますよね。ここではルナしっくいと珪藻土・しっくいを比べた時のメリットを見ていきましょう。

 

メンテナンス面のメリット

珪藻土やしっくいは塗り壁のため、将来のメンテナンスとしては基本的に「剥がして塗りなおす」ことになり剥がす作業と廃材がたくさん出ます。対して壁紙のルナファーザーに塗るルナしっくいは、7~8回塗り直すことができメンテナンスコストを抑えられます。また張り替え時期を迎えた際も、壁紙のため剥がす手間と廃材を削減できる点も大きなメリット。

 

デザイン面のメリット

ルナファーザーとルナしっくいの組み合わせは、仕上げの選択肢が多い点も魅力的です。下地のルナファーザーは表面の凹凸具合やデザインが複数あり、組み合わせによってさまざまな表情を作れます。対して普通のしっくいはフラット仕上げが基本となるため表面のテクスチャは選べません。珪藻土はコテや刷毛で模様をつけることができますが、細かいデザインは苦手です。もちろん好みによってどの仕上げが適しているかは変わりますが、選択肢が多いため気に入った仕上げを選びやすいのはルナしっくいの大きなメリットです。

 

 

ルナしっくい+無垢材で健康な住まいに

健康素材を使ったLDK

室内の天井・壁に使うルナしっくいは、室内の空気をきれいにして住む人の健康を保ってくれます。お部屋の大きな面積にルナしっくいを使うだけでも効果的ですが、さらにこだわってフローリングや建具を無垢の木材にするのもおすすめです。

 

ルナしっくいのお部屋の床に接着剤が使われている合板フローリングを貼ってしまうのは、ちょっともったいない気がしますよね。化学物質の少ない無垢フローリングや無垢のドアにしてお部屋の空気と接する部分をすべて自然素材にすれば、きれいな空気を保てます。さらに、テーブルやイス、ベッドなどお部屋に置くインテリアも自然素材にこだわってみましょう。ルナしっくいがきれいにしてくれた空気に、自然な木の香りが組み合わさり気持ちの良いお部屋になりますよ。

 

また、自然由来のルナしっくいは、木そのものの無垢木材とのデザイン相性もばっちり。特にナチュラルなインテリアがお好みの方は、ぜひ無垢木材との組み合わせを検討してみてください。

 

ルナしっくいのDIY塗装は可能か

塗装のDIY

ルナしっくいが生まれたドイツではDIYが盛んで、塗り替えも自分で行う方は少なくありません。ルナしっくいは水性のため扱いが簡単で、施工中の臭いなども少ないためお施主様によるDIY塗装は不可能ではありません。ローラー塗りのため刷毛ムラが出にくく、塗装技術が求められない点もDIYしやすいといえるでしょう。普段から工作や家具づくりが好きな方はぜひ挑戦してみてください。ご家族みんなで我が家をきれいにするのは、いい思い出にもなり愛着もわくものです。

 

ただし、塗装作業では床など汚したくない場所をしっかり養生する必要があり、DIYに慣れていない方や好きでない方にとっては事前の準備や後片付けが意外と大変です。塗料が垂れたり跳ねたりすることは避けられませんので、養生が上手にできていないと床に塗料がついてしまう事も。DIYに自信がない方は、大野工機がしっかりメンテナンスさせていただきますのでご安心ください。

 

自然素材との組み合わせをモデルハウスでご確認ください

健康素材を体験できるモデルハウス

ルナしっくいや無垢フローリングなどの質感や空気の心地よさは、どうしても文章や写真だけでは伝えられません。実際に目で見て体感して確かめることをおすすめします。

とはいえ、自然素材で建てられた家を実際に見るのはなかなか難しいもの。大野工機は、建物すべてに国産の自然素材を使用したモデルハウスを北名古屋市にご用意していますので、ぜひご活用ください。高い技術を持った職人が一つひとつ手作りで仕上げた、自慢のモデルハウスです。無垢の木材をたっぷり使った室内は、自然素材の気持ち良い空気感もご体感いただけます。

モデルハウスの内観

もちろん使い勝手やデザインについてもアイデアをたくさん盛り込んでいますので、家づくりの参考にもなりますよ。早い段階で間取りを体感すると、その後のプラン作りがスムーズになり後悔や失敗を防ぎやすくなります。まだ具体的に検討を始めていない方も、遊び気分でお気軽にお越しいただければ幸いです。おもちゃや絵本を備えたキッズスペースもございますので、お子様連れの方もご安心ください。

 

健康素材を体験できるモデルハウス

【北名古屋の健康モデルハウス『雨楽の家』】