断熱材で防寒

住まいの断熱性・気密性の重要性が高まる中、夏涼しく冬暖かい家を求める方が増えてきています。地球温暖化により気温は年々上昇しているため、健康・快適に暮らすため夏涼しい家の性能は欠かせないものになってきています。

そこで今回は、恵那市の工務店大野工機が、一年中快適に暮らせる住まいづくりのコツをお伝えします。岐阜県で新築をお考えの方はもちろん、他の地域の方も参考にして快適な家づくりにお役立てください。


目次
■恵那市は夏暑く冬寒い
■夏の家が暑くなってしまう原因
■夏涼しい家は冬も暖かい
■夏涼しい新築間取りの工夫
■恵那市・土岐市・瑞浪市の涼しい家


 

■恵那市は夏暑く冬寒い

田舎の風景

まずは気象庁のデータから、岐阜県恵那市の気温を例にとって気温の変化を見てみましょう。気象庁に残っている一番古い1976年、2000年、2019年の3つのデータをピックアップしました。

 

最高気温 最低気温 年間平均気温
1976年 32.2℃ -10.2℃ 14.7℃
2000年 35.6℃ -9.3℃ 13.2℃
2019年 36.5℃ -7.7℃ 14.1℃

参照:気象庁

 

標高が高く夏も比較的涼しい気候だった恵那市ですが、年々上昇する気温に伴い真夏日となることも少なくありません。平均気温に大きな差はありませんが、最高気温は4℃以上の変化があり、特に暑さ対策を強化する必要がありますね。毎年夏の暑さによる健康被害も増えていますので、家族の命と健康を守るためにも、これからの家づくりでは夏涼しい家づくりが重要となります。

温暖化の影響で最低気温も上がってきていますが、快適に過ごすためには寒さへの対策も欠かせません。

 

■夏の家が暑くなってしまう原因

木の家の吹き抜け

30℃を越えるような真夏日に、家の室温を上昇させ暑くなる原因はさまざま。意外と知らない原因もありますから、一つずつ覚えておきましょう。

 

・屋根&小屋裏

夏の強い日差しを受ける屋根は60℃前後になることも珍しくなく、その熱エネルギーは小屋裏に浸透して蓄積します。真夏日に2階にあがったとたん、ムワっと暑さを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。屋根と小屋裏に近い2階は、1階より暑さの影響を受けやすいです。

一般的な戸建て住宅の間取りでは2階に寝室があることが多いため、就寝中の熱中症なども発生しやすくなるわけです。

 

・室内への直射日光

太陽光はガラスを透過して、フローリングや家具などに当たると熱を発します。直射日光が多く入る間取りは、日中どんどん加熱して暑さの原因となるのです。室外の熱気と違い、ペアガラスや二重窓では防げないため、意外と見逃しがちなポイントといえます。トップライトや大きな掃き出し窓など、日が入りやすい窓が多い間取りは、太陽光の角度や当たり方も見直してみましょう。

 

・照明やパソコンなどの電化製品

住まいの中では熱源となる家電製品や照明器具なども、暑さの原因となります。パソコンやゲーム機など冷却ファンが付いている家電は、内部の暑さを吹き出すため室温が上昇する原因に。意外に冷蔵庫なども、周囲を触ってみるとかなりの熱を持っていることがわかります。照明器具も種類や明るさによってはかなり熱を持つものがあるため、たくさん配置すると室温を上昇させます。

 

・ガスコンロ

最近はIHクッキングヒーターの普及も進んでいますが、炙りなどの調理が可能なガスコンロも根強い人気を持っています。しかし、直接火が出るガスコンロはかなりの熱量を発するため、調理中は暑さの原因となることも少なくありません。キッチンはエアコンから離れた場所にあることも多く、暑さの厳しい日中や夕方のお料理は、過酷な重労働となってしまいます。LDKなど一つなぎの間取りパターンでは、キッチンで発生した熱がリビングに回り、冷房効率を下げてしまうケースも。

 

・換気性能が悪い

私たちが暑さを感じる原因としては温度の上昇のほか、湿度の上昇も大きいです。特に日本の夏は高温多湿ですが、住まいの換気性能が低いと湿度が上昇してより暑さを感じやすくなります。

 

■夏涼しい家は冬も暖かい

暮らしやすい平屋の間取り

暑い夏も快適に過ごせる涼しい家は、冬になると寒いというイメージを持つ方が多いようです。涼しさと寒さ、確かに反発しあう特徴のようにも感じますが、実は夏涼しい家は冬も暖かく過ごすことができます。夏の暑さを防ぐ対策で最も重要なことは断熱性を上げることですが、高断熱の家は冬の寒さも防いでくれます。夏の暑さ対策と冬の寒さ対策は違うポイントへの工夫も必要ですが、それぞれがマイナス効果を生むことはありませんのでご安心を。

 

■夏涼しい新築間取りの工夫

健康素材の寝室

ここからは、間取りの工夫や設備のセレクトで夏も快適に過ごすためのポイントをピックアップしてご紹介します。

 

・高断熱・高気密化する

外の暑さを遮断し、エアコンの効きを良くするためには高断熱・高気密化が最も大切です。最近の新築はほとんどの場合高気密・高断熱性能を掲げていますが、最も重要なのは施工店の技術力です。どんなに良い材料を使って気密性の高い設計をしても、大工の腕が悪くてすき間が空いてしまったら気密性は保てません。使っている断熱材の種類やカタログ上の数字も大切ですが、何より施工店の技術力をしっかりチェックしてください。

私たち大野工機は半世紀以上家づくりに取り組んできた技術力で、暑さ寒さの入ってこない高気密・高断熱住宅をしっかり作り上げます。

 

・軒やオーニングで直射日光を遮る

大きな窓を作る場合、お部屋に入ってくる直射日光に配慮して遮ると暑さを軽減できます。夏の太陽は高い位置にあるため、軒の奥行を深くすると直射日光を減らしつつ、お部屋の明るさは確保できます。デザイン的に軒をすっきりさせたい場合は、開閉できるオーニングなどをつけると夏の間だけ太陽光をシャットアウトできて快適。すだれやよしずも有効ですが、つけ外しが面倒でお部屋も暗くなってしまうため、なるべく間取りの工夫で日を遮ると便利です。

 

・窓の断熱性を高める

熱伝導率の高いガラス窓は、外の暑さが部屋に入ってくる原因の一つ。ペアガラスや二重差しなどで窓の断熱性を高めることは、暑さの軽減に大きな効果を発揮します。特にリビングやベランダの掃き出し窓など大きな面積の窓は、その分出入りする熱量も増えるため効果が大きいです。最近はほとんどの新築住宅でペアガラスが標準仕様になりつつありますが、トリプルガラスなどさらに断熱性の高い窓も検討すると良いでしょう。

また、ルーバー窓などもともと気密性と断熱性が低いも、暑さを感じる原因になります。デザインや機能上どうしても避けられないケースを除き、なるべく避けた方が良いでしょう。

 

・小屋裏を換気する

太陽の熱がこもってしまう小屋裏を換気すると、2階のお部屋に伝わってくる熱気をかなりカットすることができます。風の抜ける方向に通気口をつけたり、小屋裏専用の換気扇をつけたりするのが有効です。換気口の高低差をつけて、暑い空気が上空に抜けるような自然換気の流れを作る方法もあります。法律による義務はありませんが、これから建てる注文住宅ではぜひ取り入れていただきたい仕組みですね。

 

・IHクッキンヒーターを選ぶ

お料理スタイルによる特別なこだわりが無ければ、キッチンの加熱機器はIHクッキングヒーターを選ぶのがおすすめ。火が出ないため、実際に体験してみると驚くほど熱気が軽減されます。特にLDKなど居住空間とつながっている間取りの場合、冷房効率のアップにもつながります。お掃除も楽ちんでメリットもたくさんあり、昔の製品より性能も大きくアップしています。ガスコンロと比べてもそん色ない使い勝手ですから、新築を機にぜひ検討してみてください。

 

・調湿効果のある自然素材を使う

前述したように湿度は不快感による暑さをもたらすため、適度な湿度を保ってくれる自然素材を使うと暑さ軽減につながります。しっくいや無垢フローリングなどの自然建材は、湿気が多い時は吸い込み、乾燥するときは吐き出す調湿効果を持っています。空気清浄機を使わなくても、お部屋の空気を程よく快適に保つため、控えめの冷房でも過ごしやすいです。大野工機は自然素材を活用した住まいづくりを得意としておりますので、ナチュラルテイストがお好みの方はこの後ご紹介する施工事例もチェックしてみてくださいね。

 

■恵那市・土岐市・瑞浪市の涼しい家

大野工機が実際に施工した、地元の気候に合わせた涼しい快適ハウスの施工事例をご紹介します。

 

断熱性を高めた涼しいLDK

土岐市に施工したこちらのお住まいは、リビングに薪ストーブを設置して気密性と断熱性を高めています。冬の寒さだけでなく、夏の暑さも跳ね返す快適な住まいで、光熱費削減につながるのはうれしいですね。無垢フローリングやウッドウォールなど自然素材をたくさんつかい、調湿効果で弱い冷房でも快適に過ごしやすいのも特徴。

 

広々とした土地に建てた家
土岐市 薪ストーブでくつろぐ家

 

シンプルな平屋

恵那市に建てたこちらのコンパクトな平屋は、軒の出を大きくして夏の直射日光をカット。

木の質感が気持ち良い家

床・壁に加えて天井にも無垢材を配置し、調湿効果と快適性を高めています。

 

木を使った外観の平屋
恵那市 長島町の家

■まとめ:恵那市・土岐市・瑞浪市の気候に合わせた家づくりは大野工機で

暑い夏も快適にすごせる家を建てるためには、地元の気候や土地の特性を理解し、適合することが重要です。大野工機は岐阜県の恵那市・土岐市・瑞浪市にエリアを限定した地元密着営業で、土地に合わせた家づくりをご提案します。地元での住み替えはもちろん、遠方からの移住などもサポートいたしますので、お気がるにご相談ください。

【大野工機の施工事例はこちら】

注文住宅ならではの和室空間
恵那市 自然を感じる東野の家

 

自由な注文住宅の間取り
土岐市 薪ストーブでくつろぐ家

 

無料相談も受付中