こんにちは。株式会社大野工機の長谷部と申します。一戸建ての現場監督と営業の両方に関わる私がお施主さまの家をご紹介するシリーズ。引き続き、ベランダなしで軒の長い家を建てられた「雨楽な家」のお話です。ようやく?いよいよ?家のなかへ・・・完成見学会時の写真とともにお伝えします!
vol.4となる今回は、お家のなかをご案内します。玄関は「雨楽な家」の特徴の土間。土間がある家に憧れる方は多いですが、このお宅の場合は、洗い出しといって、表面に個性が出る方法によって仕上げています。見た目の表情もいいですし、滑りにくいという利点もありますよ。
さらに、お施主さまのご希望で土間収納もつくりました。履物や日常の細々としたものだけでなく、台風の時や庭で使うものを置いたりできるのが便利で、わざわざ物置を設置しなくてすむのがいいんです!土間収納の壁まで、調湿効果のある漆喰というのも素晴らしい!
玄関を入って、廊下をはさみ右手が和室。そして左手がLDKとなります。引き戸を締めれば和室は個室空間になりますから、来客時などにも便利です。
さて、リビング、ダイニング、キッチンののびやかさは写真を見ての通り!雨楽な家らしく、無垢の国産材にこだわり木をふんだんに使った木の家です。壁は漆喰ですので調湿効果があり夏も快適。天井には和紙も使用し、穏やかな表情の自然素材に包まれる幸せ感があります。もちろん健康面も知らず知らずのうちにサポートしてくれる家であることは間違いありません!
さて、このお宅はキッチンを中心にスムーズな家事動線を考え、収納の充実にも注力しています。パントリー(食品庫)も自慢ポイント!コロナの影響で、自宅で過ごす日々が増えた今はなおさらのこと、家で家族がご飯を食べる機会が多く、食品のストックをしておくことは家事を預かる人にとっては重要です。共働きのご家庭であれば、休日に行う大量の買い出しにも広い食品庫があれば助かるというものです。
キッチンの使い勝手にもこだわっていまして、換気扇の油汚れを自動洗浄してくれる機能は施主さまがもっとも気に入られているポイント。お掃除のタイミングを知らせてくれるので、40度くらいのお湯を入れておけば洗浄してくれるという優れもの。換気扇掃除という「あまりやりたくない家事トップ3」に入りそうなことから解放されます(笑)。ちなみにキッチンカウンターはヒノキ。ダイニングテーブルにはスギの一枚板を使用。無垢材の自然な姿を毎日愛でる喜びがあるのは素敵です。
次は、二階に上がって、ホールへ。寝室と子供部屋、納戸がありまして、注目したいのは、何と言っても充実した収納スペースです。モノの置き場所をきちんと決めて、使ったらそこへ戻すという生活スタイルはすっきり暮らすためのコツ。もちろん、細々したものをパッとしまえる(隠せる?)フリーな収納スペースもある程度確保しておけるのも安心で、急なお客さんの時にも助かります(笑)。それぞれの収納スペースの壁にはヒノキの板が使ってあるのも、普段は見えないけれどうれしい点。ヒノキには抗菌や防虫、消臭があるんですよ。そしてリラックス効果も!
さらにこのお宅にはロフト(小屋裏収納)があり、その広さは約10畳!しかも、はしごではなく、固定の階段付きのですので登り降りもラクで安心です。
ロフトの使い方は個性が出るところですが、扇風機やコタツなど家電や家具などを次の季節までスタンバイさせておく場所にするのも有効利用の一つです。せっかく作った広い小屋裏収納を有効活用するためにも、大きなモノを持ち運ぶときにその良さを実感できる「階段付き」はおすすめです!
ご存じのように小屋裏収納は居室とは見なされないため、固定資産税の課税対象にはなりません。ちなみに、この施主さまのお宅のように約10畳の広いロフトをつくれたのは、屋根のかたちを招き屋根、いわゆる「への字」屋根にしているから。余談ですが、への字屋根は太陽光パネル設置とも相性がいいといわれています。屋根のかたちって案外大事なんです。
家事がしやすくて、収納場所が充実したお家は理想形の一つ。木や漆喰、和紙、瓦といった自然素材をたっぷり使った「雨楽な家」の良さを日々の暮らしで味わいながら、外に出れば敷地内で家庭菜園! そんな幸せな施主さまご家族の暮らしがもうすぐ始まります。