
家族構成やライフスタイルの変化に伴い、「家が広すぎる」と感じる方は少なくありません。
住まいを見直すタイミングで効果的とされているのが、減築リフォームです。
そこでこの記事では、岐阜県の土岐市や恵那市などで家づくりを手がける工務店“大野工機”が、減築リフォームとは何か解説するとともに、メリット・デメリットや費用相場まで詳しくお伝えします。
●世帯人数が減った場合や、バリアフリー化を進めたい場合などにおすすめの工事です。
●工事費用が高くなりやすい点や、資産価値が下がる可能性などに注意しましょう。
目次
コンテンツ
減築リフォームとは

減築リフォームとは、住宅の一部を取り壊し、延床面積を縮小するリフォームです。
2階部分を解体して平屋にする、使わなくなった子供部屋を撤去するなど、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、適切な住まいの大きさに変更します。
減築リフォームがおすすめな時
減築リフォームを検討すべきタイミングは、次の通りです。
家族構成の変化があったとき
お子さまの独立や結婚によって世帯人数が減った場合、使わなくなった子ども部屋が物置化してしまい、掃除やメンテナンスが負担となります。
維持管理コストを抑えるためにも、必要な空間のみに絞って減築することで、家事負担や光熱費などの経済的負担の両方を軽減できます。
高齢化が進んだとき
ご高齢になるにつれ、階段の上り下りは難しくなり、広い家を移動するのも負担となります。
家のバリアフリー化を進めるためにも、2階建の場合は平屋に減築し、生活動線を短縮すると効果的です。
家の老朽化が気になるとき
家の老朽化が進み、大規模な修繕が必要とされる場合も、減築リフォームがおすすめです。
老朽化した部分を撤去することで、床面積が減ってコンパクトな家になり、長期的な維持管理コストの削減につながります。
減築リフォームの費用相場

減築リフォームの費用は、減築する範囲や、減築後のスペースの活用方法によって変わります。
ちなみに、国土交通省の「リフォームの内容と価格について」によれば、800〜2,600万円が費用の目安です。
1〜2部屋程度を撤去する部分的な減築リフォームであれば、1,000万円以下で行えることも少なくありません。
しかし、施工範囲が広い場合や、構造上重要な部分に手を加える場合、建て替えと変わらない費用がかかる恐れもあるため注意しましょう。
減築リフォームのメリット

減築リフォームを行うことによって、どのようなメリットがあるか解説します。
光熱費を抑えられる
減築リフォームによって家の延床面積が小さくなれば、冷暖房にかかる光熱費を抑えられます。
「夏場・冬場の冷暖房費がかさんで家計を圧迫している」とお悩みの場合、住宅を適正な広さへリフォームすることで、長期的な負担を軽減可能です。
メンテナンス費用を抑えられる
減築リフォームを行えば、外壁や屋根、壁紙、フローリングの面積が減るため、将来的なメンテナンス費用も抑制できます。
外装・内装の修繕は大きな出費となりかねませんが、対象となる面積が減ればメンテナンス周期も延び、将来的な工事費用の削減が可能です。
掃除や家事の負担を軽減できる
減築リフォームによって住宅面積が小さくなると、日常的な家事・掃除の負担を軽減できる点も大きなメリットです。
掃除機がけや床拭き、窓拭き、庭の手入れなどは、ご高齢になるほど身体的な負担になりかねません。
適正な広さに調整することで、暮らしやすさを向上させることが可能です。
固定資産税を削減できる
固定資産税の算出には、延床面積の広さや建物の構造などが影響します。
そのため、減築リフォームによって家の広さを適正化すると、税負担を軽減できる可能性も少なくありません。
耐震性が上がる
減築リフォームによって2階部分を撤去した場合、住居全体の重心が下がるため、地震があった際の安定性が高まります。
また、現行の耐震基準(2000年基準)を満たしていない場合、減築リフォーム時に構造補強を行うことで、耐震性能を高めることも効果的です。
バリアフリー化できる
2階建てから平屋に減築することで、階段を上り下りする必要がなくなり、住宅のバリアフリー化も叶います。
玄関の改修、廊下幅の拡張などもあわせて行えば、より暮らしやすい住宅にすることが可能です。
減築リフォームのデメリット

減築リフォームには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
事前に理解しておくことで、適切な判断に役立てましょう。
工事費用が高額になりやすい
減築リフォームは、一般的なリフォームより工事費用が高額になる恐れがあります。
撤去する部分の解体や屋根・外壁の新設、構造補強、内装工事など、複数の工事が必要となるためです。
耐力壁や梁、柱などの構造部分の工事も行う場合、構造計算や建築確認申請も必要となることで、設計費や申請費も追加となります。
また、工事が大規模となる場合には、仮住まいも必要となるため注意しましょう。
資産価値が下がる可能性がある
住宅の売却価格は、基本的に延床面積の広さに比例します。
そのため、減築リフォームによって延床面積が減ると、不動産の資産価値が下がることも少なくありません。
将来的に住居の売却も検討されている方は注意しましょう。
登記申請や手続きの手間がかかる
減築リフォームを行うと延床面積が変わるため、建物表題変更登記申請を行う必要があります。
登記申請は自ら行うことも可能ですが、手続きが煩雑で多くの手間がかかるため、土地家屋調査士などの専門家に依頼するのが一般的です。
専門家に依頼することでトラブルのリスクは抑えられますが、5〜10万円ほどの費用がかかる点に注意しましょう。
雨漏りが発生するリスクがある
減築リフォームは屋根や外壁の撤去・新設を伴うため、万が一施工不良が見られた場合、雨漏りが発生するリスクが高まります。
雨漏りが発生してしまうと、構造の腐食や漏電、カビやシロアリの被害にもつながるため、リスクを抑えるには信頼性の高い施工業者に依頼しましょう。
また、リフォーム工事後の保証やアフターサポートについても確認し、施工後のフォローも整った業者を選ぶことをおすすめします。
減築リフォームと建て替えはどちらがおすすめか

減築リフォームと建て替えのどちらを行うべきかお悩みの場合、以下のどちらに当てはるのかを確認してみましょう。
| 減築リフォームがおすすめのケース | 建て替えがおすすめのケース |
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住宅の部分的な改修で問題ない場合や、広さを変えたい場合には減築リフォームがおすすめです。
一方、築年数が古く全体的に改修が必要な場合は、建て替えの方が適しています。
減築リフォームの施工実例

最後に、実際に大野工機が手がけた減築リフォームの実例を紹介します。

もともと二階建てだったお住まいにて減築リフォームを行い、一階部分をすべて撤去しました。

スタイリッシュな片流れ屋根の平屋へと生まれ変わり、印象が大きく変わっています。

コンパクトな外観とは打って変わり、ゆったりとした作りなのがポイントです。
家の顔となる玄関も広々と設計し、ダークブラウンで統一することで落ち着いた雰囲気となりました。

平屋でありながらも光を十分に取り込み、開放感のある空間となっています。
自然素材を随所に採用し、ゆったりとくつろげるスペースに仕上がりました。

屋根の勾配を活かしたロフト部分は、収納スペースにぴったりです。
減築リフォームの実例について詳しく知りたい方は、こちらからご確認ください。
まとめ

減築リフォームを行えば、使わなくなった部屋を撤去したり、2階建てから平屋にすることで、延床面積を減らすことができます。
家族構成やライフスタイルにあった家の広さに変更したい場合、減築リフォームはおすすめの選択肢です。
しかし、屋根や外壁の撤去・新設を伴うため、施工不良によって雨漏りが発生するリスクも高まります。
減築リフォームを行う際には、施工技術が優れており、信頼できる業者に依頼しましょう。
大野工機では、1969年の創業以来、デザイン・機能ともに優れた家づくりやリフォームを手掛けています。
減築リフォームをご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。
土地探しや補助金について、最適な木材の選び方まで、詳しくご説明させていただきます。
大野工機は、昭和44(1969)年創業以来、総合建築会社として岐阜県東濃地域を中心に『顧客第一』をモットーとして“一生の宝物”となる住宅を作り続けています。
● 美しいデザインをつくります
● “ぎふの木”の家づくりにこだわります
岐阜県東濃地域で家づくりを始めたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。
