段差をなくす方法

玄関や部屋の境目、浴室などに段差がある場合、つまずいて転倒するリスクが少なくありません。

とくにご高齢の方が住まわれている場合、ちょっとした段差が大怪我につながる恐れもあります。

そこでこの記事では、岐阜県の土岐市や恵那市などで家づくりを手がける工務店“大野工機”が、段差をなくす方法について、気軽にできる対策からおすすめのリフォームまで詳しくお伝えします。

コラムのポイント
●段差がある場合は転倒リスクが高まるため、リフォームで解消することをおすすめします。
●置き型スロープやすのこで応急処置も可能ですが、より安全な環境を整えるためにはバリアフリーリフォームを実施しましょう。
●要支援・要介護の認定を受けている場合は、リフォーム時に介護保険の補助金事業を利用できる可能性もあります。

 

目次

 

家に段差がある場合のリスク

家に段差があるリスク

家に段差がある場合、次の3つのリスクがあります。

つまずき・転倒の増加

家の中に段差がある場合、つまずきや転倒のリスクが上がる点に注意しましょう。

ご高齢の方の場合、足を上げる筋力が減少し、バランス感覚も低下してしまうため、数センチほどの小さな段差であってもつまずきやすくなります。

また、視力や認識力の衰えが影響し、小さな段差を認識できずに転倒してしまうケースも少なくありません。

東京消防庁のデータによれば、平成29年からの5年間において事故で救急搬送されている人々のうち、転倒事故が8割以上を占めています(※1)。

また、令和3年中に転倒で救急搬送された高齢者のうち、約4割は中等症以上で入院が必要となっており、大きな事故につながるケースもめずらしくありません(※2)。

ただつまずいただけでは済まずに、たった一度の転倒事故で寝たきりになってしまう恐れもあります。

活動量の減少

家の中に段差がある場合、その段差を避けるために特定の部屋に行くのを避けたり、活動範囲が狭くなってしまうケースも少なくありません。

行動が制限されてしまうと、日常生活動作(ADL)の低下によって、自立度や身体機能がさらに衰えていく恐れがあります。

また、「転んでしまうんじゃないか」「怪我をするんじゃないか」と不安を抱えながら生活することは、多くのストレスを与えてしまい、家事や外出といった活動への意欲も減少しがちです。

活動量が減ってしまうと、筋力が低下するだけでなく、認知機能の衰えも加速してしまいます。

車いす・歩行器における介護負担の増大

車いすが歩行器も使用するご家庭の場合、家の中に段差があると移動の度に大きな負担が生じます。

とくに車いすの場合、数センチの段差であっても自力ではスムーズに移動できず、介助が欠かせません。

そのため、家の中に段差があるままだと、介助者の身体的負担も大きくなってしまいます。

※1,2 〈出典〉救急搬送データからみる高齢者の事故 | 東京消防庁

転倒対策が必要な家の中の段差

家 段差

家の中で転倒するリスクを抑えるために、対策が必要な段差について確認しておきましょう。

玄関

靴の脱ぎ履きで体勢が不安定になりやすく、段差も大きいことから、家の中でも転倒しやすい場所です。

床が雨で濡れている時には、とくに滑りやすいと考えられます。

玄関アプローチ

家の前の玄関アプローチに、段差や階段があるケースも少なくありません。

雨で濡れている時や、暗く視認性が下がる時には、とくに転倒リスクが高まるため注意が必要です。

室内の敷居・建具のレール

室内の敷居や建具のレールのようなわずかな段差であっても、ご高齢の方にとっては引っかかりやすい箇所です。

とくにすり足歩行の方の場合は転倒しやすいと考えられます。

ダイニング・キッチン

床の切り替えで段差になっている場合や、キッチンマットの端などは転倒しやすい場所と考えられます。

段差だけでなく、水濡れで滑りやすくなる場合も多いため注意が必要です。

浴室の出入口

在来浴室の場合、出入口に高低差があるケースが多く見られます。

床が濡れている時や足裏が濡れている時はとくに転倒リスクが高く、大怪我につながる恐れも少なくありません。

トイレの出入り口

古いトイレの場合、出入口に高低差があるケースが多いです。

ドアの敷居が高く、またぐように出入りしなければならないパターンも見られます。

階段

とくに下りで踏み外しやすく、上部から転倒する場合は大きな事故・怪我につながるリスクが高いため、十分な対策が欠かせません。

ベランダ・テラス

レールの段差や敷居に足先が引っかかってしまい、転倒する恐れがあります。

家の中で事故が発生しやすい場所はどこか

東京消防庁のデータによると、高齢者の転倒事故が発生しやすい場所は次の通りです。

順位 事故発生場所
1位 居室・寝室
2位 玄関・勝手口等
3位 廊下・縁側・通路
4位 トイレ・洗面所
5位 台所・調理場・

ダイニング・食堂

〈出典〉救急搬送データからみる高齢者の事故 | 東京消防庁

 

過ごす時間の多い居室や寝室のほか、玄関や勝手口、廊下や縁側などが上位となっているため、どこからリフォームするかお悩みの際には参考にしてみましょう。

岐阜県は恵那市周辺でバリアフリーリフォームを検討されている方は、こちらより大野工機までお問い合わせください。

〈お問い合わせ〉

気軽にできる家の段差をなくす方法

気軽にできる家の段差をなくす方法

家の段差を解消できる簡単な方法をお探しの場合、次の2つの方法をおすすめします。

置き型スロープを設置する

家の中のわずかな段差をなくしたい場合、置き型スロープを設置すれば簡単に解消できます。

段差の高さや通路幅などを測定し、そのサイズに合った製品をホームセンターやネットショップなどで選定しましょう。

滑りにくいゴム製のものであれば、置くだけで設置できて手間もかかりません。

しかし、重量がかかってずれてしまう恐れもあるため、あくまでも応急処置としておすすめの方法です。

すのこを設置する

浴室や洗面所の段差を解消したい場合、すのこを設置してみるのも一つの手段です。

浴室用のすのこを使ってかさ上げするだけで、脱衣所との段差がなくなり、スムーズに移動できるようになります。

しかし、体重をかけた際にすのこがずれてしまう危険性もあるので、浴室のサイズ測定を必ず行い、ぴったりな大きさを選びましょう。

裏側に滑り止めがついているものだとなお安心です。

家の段差をなくすリフォーム5選

家の段差をなくす方法

家の段差をなくすためにもっとも効果的なのは、段差を解消するリフォームを実施することです。

自宅で転倒するリスクをできる限り抑えるには、次にあげる5つのリフォームを検討してみましょう。

玄関アプローチにスロープを設置する

玄関アプローチの段差をなくしたい場合、リフォームでスロープを設置しましょう。

国土交通省「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」では、スロープについて次の通りに定められています。

 

勾配は、1/12を超えないものとし、高さが16cm以下のものでは、1/8を超えないものとする。
高さが75cmを超えるもの(勾配が1/20を超えるもの)では、高さ75cm以内ごとに踏幅が150cm以上の踊場を設ける。

出典:高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(令和7年度改正版)|国土交通省

 

上記の通り、基本的には1/12以内(高さ1cmに対してスロープの長さが12cm)の傾斜角度と定められていますが、車いすの使用も想定してスロープを設けたい場合、1/15ほどに緩めることをおすすめします。

また、スロープの長さが長くなる場合は、補助として役立つ手すりもあわせて設置しましょう。

部屋の段差そのものを撤去する

部屋の敷居部分の段差が気になる場合、段差そのものを撤去するリフォームもおすすめです。

この場合、既存の床を撤去して下地を整えてから、新たにフローリングを施工することで段差を解消します。

あるいは、段差となっている敷居部分のみを撤去し、周りと同じ高さになるレールを設置することで、段差をなくすことも可能です。

床のかさ上げでフラットにする

室内の段差を解消したい場合、既存の床を撤去してから、周囲の高さにかさ上げする方法もおすすめです。

かさ上げする際には新しい床材に張り替えるため、手間はかかるものの自然な仕上がりを期待できます。

また、わずかな段差が気になっている場合、既存の床材の上から重ね張りするだけで高さを出し、表面をフラットにすることも可能です。

玄関にスロープや段差解消機を設置する

玄関の上がり框(かまち)の高さを解消するには、スロープや段差解消機の設置が効果的です。

市販の置き型スロープでは、なかなかサイズが合わない、位置がずれてしまうなどのトラブルも多いため、リフォームで固定型のスロープを設置しましょう。

また、スロープを設置するためのスペースが確保できない場合、家庭用の段差解消機を設置するのもおすすめです。

簡単なボタン操作だけで自動昇降するので、車いすを利用される方もスムーズに出入りできます。

設置に手間がかからない「据置式」、ピット工事が必要な「設置式」の2種類がありますが、使用時以外は床をフラットにしたい場合、床下に埋め込む「設置式」を選びましょう。

浴室の床の高さを合わせて出入口の段差を抑える

浴室と脱衣室・洗面室の間に段差がある場合、浴室の床の高さを合わせることで調整しましょう。

既存の浴室を解体し、床下地の高さを隣接する脱衣室・洗面室と合わせてから、新たにユニットバスを設置します。

この方法であればできる限り段差を抑えられますが、浴室から脱衣所への水漏れを防ぐために、適切に排水勾配を設けましょう。

トイレ交換とセットで床をかさ上げする/敷居のみ撤去する

トイレが古く出入り口の段差が大きい場合、新しいトイレに交換するとともに、床を張り替えてかさ上げすることをおすすめします。

トイレ全体のリフォームとなるため、配管の延長やクロスの張り替えなども必要となりますが、工期は1日〜長くても3日ほどが目安です。

一方、ドアの敷居の高さでお悩みの場合は、敷居のみ撤去して新たなドアを設置することで段差を解消できます。

家の段差をなくすためにかかる費用

家 段差 解消

家の段差をなくす方法別に、費用目安をまとめました。

項目 費用目安
置きスロープを設置する 数千円〜
すのこを設置する 数千円〜
玄関アプローチにスロープを設置する 40万円〜
部屋の段差を撤去する 約2〜5万円
床のかさ上げでフラットにする 約10〜50万円​
玄関内にスロープや段差解消機を設置する スロープ:約15〜20万円

段差解消機:約20〜30万円​

浴室出入口の段差を抑える

(浴室床かさ上げ)​

約10〜30万円
トイレ交換とセットで床をかさ上げする トイレ交換+床かさ上げで約20〜50万円​
トイレの敷居のみ撤去する 敷居の撤去+ドアの新設:約10〜20万円

基本的には施工範囲の広さによって費用が変わりますが、リフォームの場合は数十万円ほどかかると押さえておきましょう。

ちなみに、リフォームする家に住んでいる人が要支援・要介護の認定を受けている場合は、介護保険による補助金事業に申請できる可能性があります。

介護保険による補助金事業に申請できた場合、最大で18万円の補助を得られるため、施工業者やケアマネジャーに相談してみましょう。

まとめ

家の段差 解消

家の中のちょっとした段差も、ご高齢の方にとってはつまずきやすく、転倒してしまう恐れがあります。

思わぬ事故や大怪我のリスクを抑えるためには、リフォームで段差をなくすことが重要です。

「段差が高くて出入りしづらい」「つまずきそうで不安」とお悩みの場合、リフォームで段差を解消し、より安全に暮らせる住まいを手に入れましょう。

大野工機では、1969年の創業以来、デザイン・機能ともに優れた家づくりやリフォームを手掛けています。

リフォームや新築をご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。

土地探しや補助金について、最適な木材の選び方まで、詳しくご説明させていただきます。

大野工機は、昭和44(1969)年創業以来、総合建築会社として岐阜県東濃地域を中心に『顧客第一』をモットーとして“一生の宝物”となる住宅を作り続けています。

「大野工機」3つの約束
● 敷地を熟視して提案します
● 美しいデザインをつくります
● “ぎふの木”の家づくりにこだわります

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