バリアフリーの家を建てよう|間取りのアイデアや費用相場、2026年の補助金情報も解説

バリアフリーの家は、ご家族全員が快適に暮らすための工夫が詰まった住まいです。

段差の解消や温度管理、家事動線の最適化は、日々のストレスや事故リスクを大幅に減らすため、「バリアフリーの家を建てたい」と検討されている方は少なくありません。

そこで本記事では、岐阜県の土岐市や恵那市などで家づくりを手がける工務店“大野工機”が、バリアフリー住宅の基本から、場所別の間取りアイデアと費用相場、2026年最新の補助金制度まで解説します。

コラムのポイント
●段差・温度差・動線の3つを最適化することで、転倒やヒートショックを防ぎ家事効率も向上させましょう。
●玄関や廊下の幅を広げ、水回りと寝室を近づけるなど、将来の介護も見据えた間取り設計が重要です。
●新築・リフォームともに、「みらいエコ住宅2026事業」などの補助金を活用して費用負担を抑えることができます。

 

目次

 

バリアフリーの家とは

バリアフリーの家とは

バリアフリーの家とは、年齢や身体の状態にかかわらず、誰もが安全で快適に暮らせる住まいです。

段差や温度変化、不便な動線といった日常生活の障壁を取り除くことで、ご家族全員が快適に過ごせる環境が整っています。

近年では、将来を見据えて新築時からバリアフリー仕様を取り入れたり、バリアフリーリフォームをするご家庭も増えてきました。

総務省の調査によると、65歳以上の高齢者が住む住宅の一定のバリアフリー化率(手すりの設置や段差解消など、2ヶ所以上のバリアフリー設備のある家の割合)は45.4%を記録しています(※)。

ちなみに、バリアフリーの家を構成するポイントは、段差の解消・温度差の解消・動線の最適化の3つです。

※〈出典〉「令和5年住宅・土地統計調査住宅の構造等に関する集計(確報集計)結果|総務省

段差の解消

バリアフリーの家の基本となるのが、室内外の段差をなくす設計です。

玄関の上がり框や部屋と廊下の境目、トイレ・浴室の出入口など、わずか数センチの段差でもつまずきの原因となりかねません。

転倒・ケガのリスクを抑えるためには、床面をフラットに揃える必要があります。

玄関にスロープを設置する、段差のないユニットバスを採用する、引き戸を活用するなどの工夫により、段差をなくして家の中での移動をスムーズにしましょう。

温度差の解消

バリアフリーの家を建てる際には、段差だけでなく温度差も解消します。

家の中で急激な温度変化がある場合、ヒートショックと呼ばれる重大な健康リスクを引き起こしやすいためです。

例えば、暖房で暖かいリビングから寒い浴室やトイレに移動した際、血圧が急変動して心臓や脳に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞などにつながる恐れがあります。

ご高齢の方の場合はとくにリスクが高まりやすいため、部屋間の温度差を最小限に抑えるべく、高断熱・高気密設計にしなければなりません。

二重窓や断熱材の強化によって、外気の影響を受けにくい快適な室内環境を実現し、身体への負担を減らしましょう。

動線の最適化

バリアフリーの家では、動線を最適化して移動距離を短くし、身体的な負担を軽減することも重要です。

キッチン・洗面所・浴室などの水回りを集約する、寝室からトイレまでの経路を直線的にする、収納の位置や高さにもこだわるなど、動線計画を慎重に立てましょう。

これにより、家事効率が上がって長く快適に住み続けられる家になります。

 

岐阜県は恵那市周辺でバリアフリーの家の新築/リフォームを検討されている方は、こちらより大野工機までお問い合わせください。

〈お問い合わせ〉

 

バリアフリーの家にするための間取りのポイント

バリアフリーの家にするための間取りのポイント

バリアフリーの家にするためには、間取りを考える際に工夫が必要です。

ここからは、玄関・居室・廊下・トイレ・浴室・収納をバリアフリー化する際のポイントをご紹介します。

玄関

玄関は引き戸を採用し、土間と上がり框の幅を広く確保しましょう。

段差はできるだけ低く抑えて、手すりも設置しておくと安心です。

具体的には以下の4点を抑えておくことをおすすめします。

  • ・前面道路から玄関までスムーズにアプローチできるよう配慮
  • ・土間や上がり框の幅を広くし、車椅子での移動や介助がしやすい空間を確保
  • ・玄関ドアは左右に動かすだけで開閉できる引き戸タイプを選択
  • ・照明は人感センサー付きを採用すると利便性が向上

居室

居室は、玄関・リビング・ダイニング・キッチン・寝室・トイレ・浴室を同じ階に配置することが理想的です。

階段の上り下りをなくしたい場合、新築であれば平屋を建てたり、リフォームの場合は2階部分を減築するケースもめずらしくありません。

できるだけ生活動線を短くし、行き止まりを作らない効率的な間取りにしましょう。

特に注意したいのは以下のポイントです。

  • ・要介護者の寝室とトイレはすぐ近くに設置する
  • ・平屋が理想的だが、難しい場合は1階で生活が完結するよう間取りを工夫する
  • ・できるだけ廊下を設けず、各部屋が直接つながる動線を確保する
  • ・室内の段差はできる限り解消する

廊下

廊下幅は、車椅子での移動や介助者もスムーズに移動できるように、最低でも85cm以上、できれば90cm以上を確保しておきましょう。

伝い歩きができるように、手すりを設置しておくこともおすすめです。

その他にも、次の3点に注意してください。

  • ・できれば介護者と被介護者が横並びで移動できる幅(120cm〜)にする
  • ・廊下の角や曲がり角では方向転換ができるスペースを確保する
  • ・人感センサー照明を採用して安全性を上げる

トイレ

トイレは立ち座りがしやすい高さと介助スペースを確保してください。

できれば寝室のすぐ近くに設置し、出入り口を2ヶ所設けると利便性が向上します。

具体的には、以下のような工夫を施しましょう。

  • ・便器周りには車椅子での利用や介助者が動けるスペースを確保する
  • ・片側だけでも手すりを設置して立ち座りをサポートする
  • ・トイレから洗面所へ直結する出入口を設け、動線を効率化する
  • ・便座が昇降するタイプのトイレを採用し、足腰への負担を軽減する
  • ・ドアは引き戸を採用し、開閉時の動作を楽にする

浴室

浴室は、古い在来浴室であればユニットバスへ交換することをおすすめします。

また、スムーズに出入りできるように、ドアは引き戸を採用しましょう。

脱衣所に関しても、介護者が動きやすいように広めの空間を確保し、リビングとの温度差をなくすために浴室暖房機を設置するのも効果的です。

具体的には、次のような点を押さえておきましょう。

  • ・車椅子からの移乗スペースを設ける場合、洗い場は幅800mm以上、奥行き1200mm以上を確保する
  • ・シャワーキャリーを使う場合は1.25坪程度のスペースを確保する
  • ・腰掛部を作り、手すりやシャワー水栓を複数設置する

収納

収納は、高齢者や車椅子利用者でも無理なく手が届く高さと位置に設置しましょう。

奥行きが深いと収納力は上がりますが、物の出し入れが困難になるため、浅めの収納を複数設けると効果的です。

その他にも、以下の工夫を取り入れましょう。

  • ・引き出しや引き戸タイプの収納を採用し、開閉動作を簡単にする
  • ・よく使うものは手前に、重いものは低い位置に配置できるよう計画する
  • ・車椅子でもアプローチしやすいよう、収納前のスペースを広めに確保する

 

バリアフリーを意識した家を建てたい方は、こちらの記事も参考になさってください。

〈関連ページ〉平屋でバリアフリーな家を建てよう|メリット・デメリットから間取りのポイントまで解説【事例付き】

バリアフリーの家にするためにかかる費用

バリアフリーの家にするためにかかる費用

バリアフリーの家を作る際の費用相場について、新築とリフォームそれぞれ紹介します。

新築

新築の場合、依頼するハウスメーカーや工務店、延床面積の広さ、住宅設備のグレードなど、さまざまな要素によって費用は変動します。

ローコストメーカーであれば2,000万円以下で建てられる場合もありますが、3,000万円以上かかるケースもめずらしくありません。

ちなみに、住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」の2024年度調査によると、岐阜県における土地付き注文住宅の建設費目安は3,536万円です。

バリアフリーの家を建てる場合も、同程度の価格帯になると考えられます。

〈参照〉住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」2024年度調査

リフォーム

バリアフリーリフォームの場合、工事内容別の費用相場は以下の通りです。

工事内容 費用相場
手すりの設置 2~10万円
ドアの変更 4~60万円
玄関(上がりかまち段差の解消) 5,000円〜2万円 
居室の段差解消 1〜15万円
廊下や出入口の幅の拡張 30~100万円
温度差の解消 7〜20万円

 

詳しくは、こちらの記事をごらんください。

〈関連ページ〉一軒家のバリアフリーリフォーム|種類や費用相場、活用できる補助金・減税制度まで解説

バリアフリーの家を建てる際に利用できる補助金|みらいエコ住宅2026事業

バリアフリーの家を建てる際に利用できる補助金|みらいエコ住宅2026事業

バリアフリーの家を建てる場合、「みらいエコ住宅2026事業」の補助金を利用できる可能性があります。

「みらいエコ住宅2026事業」は、「住宅省エネ2026キャンペーン」の一つとして展開される補助金事業です。

住宅の省エネ化を支援するもので、GX志向型住宅の新築や住宅の省エネリフォームなどを補助対象としています。

対象となる住宅や補助上限額

対象となる住宅と世帯、補助額は以下の通りです。

対象住宅 対象世帯 補助額
※()は1〜4地域
GX志向型住宅 すべての世帯 110万円/戸(125万円/戸)
長期優良住宅 子育て世帯または若者夫婦世帯 75万円/戸(80万円/戸)
長期優良住宅(古家の除却を行う場合) 95万円/戸(100万円/戸)
ZEH水準住宅 35万円/戸(40万円/戸)
ZEH水準住宅(古家の除却を行う場合) 55万円/戸(60万円/戸)

〈出典〉みらいエコ住宅2026事業概要資料|国土交通省

各住宅の性能要件は以下の通りです。

項目 長期優良住宅・ZEH水準住宅 GX志向型住宅
断熱性能 等級5以上 等級6以上
一次エネルギー消費量の削減率(再エネを除く) 20%以上(一次エネ等級6以上) 35%以上(一次エネ等級8)
一次エネルギー消費量の削減率(再エネを含む) 原則100%以上
高度エネルギーマネジメント HEMSの設置等

〈出典〉みらいエコ住宅2026事業概要資料|国土交通省

また、新築ではなくバリアフリーリフォームで申請する場合、対象となる住宅や補助上限額は以下の通りです。

対象住宅(リフォーム前) 到達水準(リフォーム後) 補助上限額
平成4年基準を満たさないもの 平成28年基準相当に達する改修 上限:100万円/戸
平成11年基準相当に達する改修 上限:50万円/戸
平成11年基準を満たさないもの 平成28年基準相当に達する改修 上限:80万円/戸
平成11年基準相当に達する改修 上限:40万円/戸

〈出典〉みらいエコ住宅2026事業概要資料|国土交通省

バリアフリーリフォームだけでなく、必須工事である断熱改修などを行う必要があるため注意しましょう。

区分 内容
必須工事 開口部、外壁、屋根・天井又は床の断熱改修、 エコ住宅設備の設置の組み合わせ
附帯工事 子育て対応改修、バリアフリー改修等

〈出典〉みらいエコ住宅2026事業概要資料|国土交通省

 

補助金の詳細については、こちらの記事をご確認ください。

〈関連ページ〉【2026年最新】バリアフリーリフォームの補助金一覧|みらいエコ住宅や介護保険を解説

まとめ

バリアフリーの家は、現在の暮らしやすさだけでなく、将来への安心をもたらします。

新築やリフォームの初期費用はかかりますが、「みらいエコ住宅2026事業」などの支援策を賢く活用すれば、実質的な負担を抑えることが可能です。

ご家族のライフステージの変化に柔軟に対応できる住まいづくりで、いつまでも快適に過ごせる安全な環境を整えましょう。

大野工機では、1969年の創業以来、デザイン・機能ともに優れた家づくりやリフォームを手掛けています。

バリアフリー住宅をご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。

土地探しや補助金について、最適な木材の選び方まで、詳しくご説明させていただきます。

大野工機は、昭和44(1969)年創業以来、総合建築会社として岐阜県東濃地域を中心に『顧客第一』をモットーとして“一生の宝物”となる住宅を作り続けています。

「大野工機」3つの約束
● 敷地を熟視して提案します
● 美しいデザインをつくります
● “ぎふの木”の家づくりにこだわります

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