住まいの悩み事として挙がることが多い寒さ。せっかく建てた新築が寒くて、不快な思いをするのは避けたいものです。
そこで今回は、戸建て新築が寒くなってしまう原因や対策について考えてみましょう。恵那市の工務店大野工機がプロ目線で解説していきます。
目次
■新築で寒さを感じる理由・原因
■寒い一戸建ては夏も暑い
■建てる場所に合わせた対策が必要
■岐阜県恵那市・土岐市の寒さ対策戸建て実例
■新築でおすすめの寒さ対策
■新築で寒さを感じる理由・原因
まずは新築住宅が寒くなってしまう理由と原因をチェックしていきます。建売や中古住宅を探す際や、注文住宅の間取りを考える際の目安として覚えておきましょう。
・マンションから戸建てに引っ越した
周囲を部屋に囲まれていて外気と接する面積が少ないマンションは断熱性に優れているため、マンションから戸建てに引っ越すと寒さを感じる方が多いようです。しっかりした断熱性を持っていない新築を建ててしまうと、マンションから移り住んだときにより寒さを感じてしまいます。マンションより戸建ての方が、寒さが入ってくる窓が多いのも寒いと感じる理由の一つ。
・日当たりが悪い
ビルや隣の家など大きな建物の陰になり日が当たりにくい家は、空気が暖まらないため寒く感じやすいです。冬でも体に日光が当たるととっても暖かく感じますし、日が当たったフローリングは冷たくありませんよね。屋根や外壁にあたった日光も家全体をじわりと温めてくれるため、日が当たらない家は室温も低めです。
日が当たらないと体感温度も低く感じますが、視覚的な寒さも感じやすいです。電気をつければ明るく過ごすことはできますが、照明で暖かみを演出するのは難しいもの。土地を購入して新築を建てるときは、時間ごとの日当たりにも注目しましょう。
・建物の断熱性・気密性が低い
新築の断熱性や気密性は建築基準法や品確法などで基準が決められていますが、外国と比べても日本の断熱基準はまだまだ低いのが現状です。最近の新築は断熱性・気密性を重視するようになってきましたが、基準が低いためいまだ寒い新築が建てられているというわけです。
建物の断熱性や気密性については、断熱性能等級や省エネ等級をチェックするのがわかりやすいです。家を建てる際は、間取りや価格だけでなく必ず断熱性能にも注目しましょう。
・暖房効率が悪い間取り
建物の間取りやエアコンの位置なども寒さの原因となります。例えば暖かい空気は高い場所にたまるため、大きな吹き抜けで空気の循環が悪いといくら暖房しても寒さを感じてしまいます。暖房器具の位置と空気の流れや対流まで考えて間取りを設計しないと、寒いだけでなく光熱費のかかる家になってしまうでしょう。
■寒い一戸建ては夏も暑い
上で述べたような原因で冬場寒い家は、夏場の暑さも感じやすい住まいになってしまいます。建物の断熱性や間取り効率が悪いと、エアコンの効きが悪く光熱費も余計にかかってしまう事に。
近年は温暖化の影響で昔より平均気温も上がっていますから、暑い家は不快なだけでなく健康被害にもつながります。屋内でも脱水症状や熱中症にかかる人が増えていますから、寒さ対策をして夏も快適に過ごせる家を目指しましょう。
■建てる場所に合わせた対策が必要
寒さを防いで快適な家を建てるためには、地域に合わせた最適な対策をすることが大切です。標高や日照、風向きなどの条件によって土地の寒さは変わってくるため、取るべき対策も当然変わってきます。例として岐阜県内のいくつかの地点を見比べてみましょう。
2019年1月:気象庁のデータを参照
最低気温 | 平均気温 | 日照時間 | |
恵那 | -7.7℃ | 1.2℃ | 156時間 |
栃尾 | -12.6℃ | -2.4℃ | 82.7時間 |
多治見 | -6.1℃ | 3.4℃ | 179時間 |
同じ岐阜県内でもこれだけの気候の差があります。これだけ気温が違うと、必要な断熱性能や設備も変わってきます。これは市内など距離が近い場所でもいえることで、土地の気候や条件を見極めることが寒い家を防ぐためには欠かせません。
大野工機は地元密着のメリットを活かし、建てる場所に合わせた防寒プランをしっかりご提案します。恵那市・土岐市・瑞浪市の暖かい家ならお任せください。
【大野工機の家づくり】
※参照:気象庁
■岐阜県恵那市・土岐市の寒さ対策戸建て実例
寒い冬もあったか快適な寒さ対策ばっちりの戸建て実例をご紹介します。寒さを感じさせない間取りの工夫や、デザイン上の暖かみなどもチェックしてみてくださいね。
【恵那市】冬場も快適な平屋薪ストーブの家
南側に遮るものがなく、大きな掃き出し窓からはたくさんの太陽光が入って冬場もぽかぽか。
冷たさが伝わりづらい無垢フローリングを貼った大きなLDKには、自然な暖かさを楽しめる薪ストーブを設置。空気を汚さない輻射熱がお部屋全体をじわりと暖め、長時間過ごしても快適な空間になっています。吹き抜けに設置したシーリングファンが空気を循環するため、広くても寒い場所は生まれません。
■新築でおすすめの寒さ対策
これから新築を建てるならぜひ取り入れたいおすすめの寒さ対策をピックアップします。
・ペアガラス/二重サッシ
最近の新築はほとんどペアガラスが標準仕様になってきていますが、製品によって断熱性能に違いがあります。ガラスの間の空気層が厚い方が断熱性能は高くなり、真空層を設けたガラスなどもあります。価格は上がりますが、より暖かい住まいを目指すなら導入を検討してみてはいかがでしょう。
さらに空気層が厚くなる二重サッシは、寒さが入りやすい大きな掃き出し窓などにおすすめです。ただし、開閉の手間は増えてしまうため、出入りが頻繁な場所は避けた方が良いかもしれません。窓は寒さが伝わりやすいため、特に力を入れたいポイントです。
・薪ストーブ
薪を燃やした自然エネルギーを利用する薪ストーブは、広いLDKなどの大空間を長時間暖めるのに向いています。煙突での吸排気によって空気が汚れないため、一日中使っても快適なためおすすめの寒さ対策です。いつでも暖かいリビングを中心に、家族が集まり自然なコミュニケーションが生まれるのも魅力的なポイント。
揺らめく炎を眺めるのは、視覚的な暖かさを感じる癒しの効果もあります。地球と体にやさしい暖房として注目されている薪ストーブ、寒さ対策としてぜひ検討してみてください。
・無垢フローリング
触るとヒヤっとする合板フローリングと比べて、無垢フローリングは木の暖かい触り心地が特徴です。木の内部に含む空気が豊富なため、床下からの寒さを伝えにくい点も寒さ対策になります。スリッパをはいていても伝わる冬の底冷えを防ぐ効果があり、冷え性の女性にも特におすすめ。
自然な木目は視覚的にも暖かみを感じやすく、身も心も温かく過ごせるデザインです。
・周辺の開発計画を調べる
原因でお伝えした通り、日照条件は住まいの寒さと大きな関係があります。土地探しの際、現在の日当たりチェックに加えて、周辺の開発計画についても調べてみましょう。
せっかく障害物のない開けた土地に家を建てても、数年後に大きなビルが建ったら寒い家になってしまいます。
家を建てる土地を購入する前に、自治体の都市計画などをまずチェックしましょう。例えば岐阜県の恵那市では、各自治区の地域計画を公表しています。駅ができてビルが建つ、などの大きな動きがチェックできるでしょう。
■まとめ:冬も暖かい住まい住まいなら大野工機のお任せください
1年の4分の1続く冬の季節も、しっかり断熱した住まいなら暖かく快適に過ごせます。寒い新築を建てて後悔することのないように、今回ご紹介したポイントをしっかりチェックしましょう。
私たち大野工機は、岐阜県恵那市を中心に土地の気候に合わせ、地元の木を使った暖かい住まいづくりを得意としております。地元ならではのアドバイスで住みよい家づくりをお手伝いしますので、恵那市・瑞浪市・土岐市の新築をお考えの際はぜひご相談ください。