新築住宅の外観

新築住宅を建てる際、土地代や建築費用も気になりますが、建てた後のメンテナンス費用が心配な方も多いのではないでしょうか。住宅ローンの返済をギリギリに設定してしまうと、思わぬ補修の出費で厳しくなってしまうケースもあります。

今回は新築一戸建てを建てた後にかかるメンテナンス費用を築年数の目安でご紹介します。セルフメンテナンスの方法も解説しますので、これから新築を考えている方はぜひチェックして下さい。

 


目次
■メンテナンスフリーの家は存在しない
■自分でできる戸建てメンテナンス
■プロに頼むべきメンテナンスと費用相場
■建てた後のメンテナンススケジュールを解説
■メンテナンスはどの業者に頼むべき?


 

■メンテナンスフリーの家は存在しない

新築の外観

非常に残念なことですが、現代の技術では完全メンテナンスフリーの住まいはまだ開発されていません。まずは住まいとメンテナンスの基本的な関係と考え方を見ていきましょう。

 

・メンテナンスで100年住むことも可能?

日本の住宅の基本構造である「木造軸組工法」は古くから使われ続けている技術です。少し手法は違いますが、数百年前に建てられたお城やお寺も、同じ技術で作られています。

こうした実績ある構造で建てる日本の木造家屋は、しっかり保守メンテナンスさえしてあげれば100年以上暮らすことも不可能ではありません。

 

・住宅ローン計画はメンテナンス費用も考えて

非常に大きな金額である新築住宅の購入では、住宅ローンを利用する方がほとんどです。返済計画を立てる際は、月々の生活も考えバランスを取ることが大切ですが、メンテナンスでかかる費用も考えないといけません。塗装や設備交換のメンテナンス費用は住宅ローンに含まれていませんから、月々の返済額と別に用意する必要があります。記事の後半では主なメンテナンス費用の目安もご紹介していますので参考にしてください。

 

■自分でできる戸建てメンテナンス

戸建て住宅の目視点検

続いて、自分自身でできるメンテナンス方法についてご紹介していきます。どれも時間と手間を惜しまなければ難しくないことばかりですから、ぜひ覚えておいて住まいの寿命を伸ばしましょう。

 

・基本は定期的に目視点検

ひび割れや雨漏れなどのトラブルは、早く見つけるほどダメージを少なく抑えられ、補修の手間と費用を節約できます。住まいの目視点検は自分でできる基本のメンテナンスとなりますので、時間があるときに積極的に取り組みましょう。

プロのような目利きがなくても、日常的に住まいを見つめることで異変に気付きやすくなります。トラブルの原因はわかりやすく表面化するケースも多いですから、気になったところは調べましょう。

 

・フローリングにワックスを塗る

自分でできる住まいのメンテナンスとしては、フローリングのワックスがけも代表的ですよね。見た目をきれいに保つことはもちろん、紫外線や摩擦によるダメージから床板を保護する目的もあります。寿命に大きく影響するポイントですから、定期的に取り組んで長持ちさせましょう。ノンワックスタイプや無垢フローリングなどチョイスによってメンテ方法やタイミングが変わります。新築を建てる際に私たち工務店に、メンテナンス方法も聞いてみてください。

 

・換気扇のフィルター掃除

キッチン・お風呂場・トイレなどの換気扇にはフィルターが付いていますが、ホコリや汚れが溜まるとモーターに負荷がかかります。長い間負荷がかかると短寿命化につながってしまいますので、定期的にお掃除するようにしましょう。汚れ具合は使い方によっても変わりますので、定期的にチェックして汚れを溜めないようにするのが長持ちさせるポイントです。汚れが蓄積する前にお掃除することで、毎回の手間が軽くなるのもメリットです。

 

・排水管のつまり清掃

毎日の生活で排水管に汚れが蓄積すると、つまりのトラブルが発生しやすくなり設備にもダメージを与えます。排水トラップやゴミキャッチャーの定期的な清掃や、市販のパイプクリーナーなどでセルフメンテナンスしてトラブルを防ぎましょう。

特にキッチンの排水管は油汚れが蓄積してトラブルに発展しやすい場所。油や食べ残しの汚れを直接流さないようにして、つまりとニオイの発生を防ぎましょう。

 

■プロに頼むべきメンテナンスと費用相場

住まいのメンテナンス計画

続いて、一般的な戸建て住宅でプロに依頼すべきメンテナンス項目と費用の相場を解説していきます。

 

・外壁/屋根塗装

住まいを雨風から守る外壁と屋根の塗装は、戸建てメンテナンスの中でも重要度が高い項目です。塗装の際は足場を組んで住まい全体を囲むため、屋根と外壁を一緒に塗装したほうが費用を節約できます。一般の方でDIYに挑戦する方も居ますが、転落の危険性や雨漏れにつながるリスクがありますのでプロに依頼すべき工事です。

お住まいの大きさによっても変わりますが、費用相場は外壁塗装が80~100万円、屋根塗装は30~50万円前後です。

 

・雨どい交換

屋根から流れる雨水を受け止めて排水する雨どいも、紫外線にさらされると劣化するため交換が必要になります。変形したり穴が空いたりすると雨が建物にかかり、腐りや雨漏れの原因となります。雨どい交換も、転落や施工不良のリスクがありますので、プロに依頼しましょう。

屋根の形状によって雨どいの量が変わりますが、一般的な戸建て住宅全体の交換費用相場は30~50万円前後です。前述した塗装工事と一緒に行えば、足場があるため若干費用を抑えられることもあります。

 

・水回り交換

キッチン・ユニットバス・洗面化粧台・トイレなどの水回り設備は消耗品となりますので、20~30年前後で交換する必要があります。それぞれの一般的な交換費用相場は以下の通りです。

 

  • ・キッチン 60~100万円前後
  • ・ユニットバス 80~100万円前後
  • ・洗面化粧台 15~30万円前後
  • ・トイレ 20~30万円前後
  • ・給湯器 15~20万円前後

 

水回り設備は商品のグレードによって大きく費用が変わります。上記の相場はあくまで一般的なグレードの費用相場だと覚えておいてください。

 

■建てた後のメンテナンススケジュールを解説

シンプルな平屋

新築したあと、どれくらいのタイミングでどんなメンテナンスが必要になるのかも気になるポイントです。土地や建物の状況によっても前後しますが、およその目安を年数ごとにお伝えします。

 

・築10~15年

外壁屋根塗装・壁紙貼り替え・給湯器交換

 

新築後最初の大掛かりなメンテナンスが必要になるタイミングです。外壁・屋根塗装は建物の寿命を伸ばすために、必ず実施するメンテナンスだと考えておきましょう。給湯器もメーカーの耐用年数設計としては10年前後となっているため、故障が増えるタイミングです。内装については緊急性があるメンテナンスではありませんが、汚れや傷が目だって張り替えや塗装を検討する方が多いタイミングです。

 

・築20~25年

水回り交換

 

水回り設備の中でも水栓金具のちょっとした水漏れが目立つタイミングで、老朽化も目立つため交換を検討する方が多いタイミングです。20年以上経つと技術の進化で節水性能や使い勝手が向上していますので、交換するメリットも大きいです。

 

・築30~40年

外壁・屋根交換・水道管入れ替え

 

メンテンナンスサイクルが一巡するタイミングで、材質によっては屋根・外壁交換など大掛かりな工事が必要になります。給排水管も材質や工法によって耐用年数が異なりますが、このくらいの年数で一度入れ替えると考えておいた方が良いでしょう。

 

■メンテナンスはどの業者に頼むべき?

自然素材を活かしたLDK

ハウスメーカーや工務店、リフォーム専門店など、住まいのメンテナンスを頼める会社はたくさんあります。会社によって価格や得意とする分野が違いますが、できれば建てた工務店やハウスメーカーにご依頼されるのがおすすめです。

お住まいを建てた工務店は当然建物の構造がよく分かっていますので、どんなメンテナンスをすべきかも把握しています。見積もりや工事がスムーズな点も、新しい業者に依頼するより安心感がありますよね。

大野工機は新築部門のほかにリフォーム部門も設け、新築後のメンテナンス体制も整えております。定期点検やちょっとした疑問や不安についても、地元ならではのスピード感でお応えいたします。建てた後のメンテナンスについてもお任せください。

【大野工機の保証体制】

 

■まとめ:新築を建てた後のサポートも大野工機にお任せください

郊外の広々した家

新築後の住宅ローン返済期間に発生するメンテナンス費用をしっかり把握し、無理のない計画を立てましょう。大野工機は新築事業だけでなく、建てた後のアフターメンテナンスにも力を入れていますので計画のお手伝いもお任せください。

住まいを長持ちさせるセルフメンテナンスのアドバイスや、私たち工務店の定期点検などサポート体制も整えております。どんなことも気兼ねなくご相談いただける地元の工務店で、安心の住まいづくりをしてみませんか?恵那市・土岐市・瑞浪市を中心に住まいづくりのご相談は毎日受け付けていますので、お気軽にお声かけください。お待ちしております。

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