大きな窓のあるLDK

理想のマイホームをイメージするとき、大きな窓の明るいリビングを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。もし、周りの視線が気にならない田舎で新築を考えているなら、お庭や周りの自然を楽しめる大きなリビング窓がおすすめ。

今回はリビングの大きな窓にスポットを当てて、魅力やデメリット・対策について解説していきます。後半で実際の施工事例もご紹介しますよ。

 


目次
■大きな窓があるリビングの魅力
■大きな窓のデメリットと対策
■大きな窓は耐震性が低いって本当?
■大きなリビング窓の施工事例


 

■大きな窓があるリビングの魅力

木の家の吹き抜け

まずはリビングに大きな窓を設ける間取りの魅力について見ていきましょう。

 

・解放感があり広く見える

窓の面積が大きいと外の空間とのつながりを感じるため、リビングに解放感がプラスされてより広く見えるのは大きな魅力です。ガラス張りのショーウインドウがあるレストランやアパレル店は、実際の面積以上に広く感じますよね。一般住宅も同じで、大きな窓はその分お部屋を広く見せる効果が期待できます。

 

・庭の緑を楽しめる

大きな窓は、お庭のお花やシンボルツリーなどをリビングから楽しめる点も魅力的。ガーデニングやお庭いじりが好きな方には、特におすすめのデザインです。

周りに自然が多い土地なら、緑の芽吹きや紅葉など季節の移り変わりもお部屋で楽しむことができます。緑のある風景は心を落ち着けてくれるだけでなく、どんなインテリアアイテムよりもおしゃれにお部屋を彩ってくれます。山や森など遠くの景色を活用する「借景」は、高級ホテルやレストランでも使われるおしゃれなデザインです。

 

・換気と採光で有利

春先や秋口の空気が気持ち良い時期は、大きな窓からたくさんの空気を採り入れることができるのもメリットです。自然光もたくさん入るため、昼間の時間も電気を付けずに気持ちよく過ごすことができます。

 

・大型家具の搬入出がラク

ダイニングテーブルやソファ、キッチンのカップボードなど大型家具が多いリビング。大きな窓があると、引っ越しや家具買い替えの際に搬入出が楽ちんです。ぶつけて家具や住まいを傷つける心配がなく、スムーズに出し入れできるため、サイズを気にせず家具を選びやすくなります。

 

・お庭と連携しやすい

大きな掃き出し窓があると、リビングからお庭へ直接出入りしやすくなります。わざわざ玄関を回らずに済むため、効率的な動線を描けるのはメリットですね。ウッドデッキを設けてお庭でくつろいだり、バーベキューを楽しんだりするときも行き来できて便利です。

 

・大きな窓の魅力は田舎の特権!?

ここまでご紹介したようにリビングの大きな窓は魅力がたくさんありますが、都市部の住宅地より土地の広い田舎の方が魅力は大きくなります。せっかく大きな窓をつけても、目の前が隣の家だとかえってくつろぎづらくなってしまうことも。利便性の高い市街地の新築の場合、大きすぎる窓を避けた方が良い場合も多いです。

素敵な景色やお庭の緑を楽しめるのも、土地が広く隣の家が遠い田舎エリアならでは。理想の住まいを叶えるなら、ぜひ自由な家づくりができる田舎暮らしも検討してみてください。

 

■大きな窓のデメリットと対策

健康素材の寝室

リビングに大きな窓を配置する場合、注意すべき点やデメリットもあります。取るべき対策とセットで解説していきます。

 

・視線が気になる

大きな窓で外の景色がよく見えるということは、外からも見えやすくなるということです。特に過ごす時間が長く、プライベートなリビングの場合、外からの目線が気になるケースも少なくありません。

【対策①】広い土地を選ぶ

窓の近くに隣の家の窓や人通りの多い道があると視線が気になるため、なるべく広い土地で視線を遠ざけるのが望ましいです。大きな窓であっても距離が遠ければ細かい部分は見えにくく、目線が気になることも少ないです。広い土地を選ぶと必然的に郊外エリアが対象になってくるため、人通り自体が少なくなるのも視線対策になります。

 

【対策②】フェンス/生垣をつくる

すでに土地を持っている場合や気に入った土地が市街地の場合など、どうしても視線を避けられないケースもあります。このような場合は、フェンスや生垣といった外構の工夫で視線を遮りましょう。ただし、目線が気になるからといって背の高いフェンスでぐるりと囲むと、閉塞感が出てしまいせっかくの大きな窓が楽しめません。圧迫感のないフェンスのデザインや高さを選ぶなど工夫をしましょう。自然に視線を遮る生垣はお手入れの手間がありますが、窓から緑も楽しめて一石二鳥です。

 

・冷暖房効率効率が悪い

断熱材の入った外壁と比べて熱伝導性が高いガラス窓は、暑さ寒さの侵入経路となるため冷暖房効率の悪化につながります。窓の面積が大きいほど外気の影響を受けやすくなる点には注意が必要です。

【対策①】断熱性能の高いサッシを選ぶ

大きな窓の冷暖房効率対策としては、ペアガラスや二重サッシといった断熱性能の高いサッシを選ぶのが基本。お庭への出入り頻度が低いなら、空気層が厚くなる二重サッシの方が断熱性能は高くなります。窓の断熱性能が高いと、光熱費を抑えられるだけでなく、冬の結露が発生しにくくなるメリットもあります。

 

・日差しがまぶしい/暑い

窓の高さと幅が大きくなると、直射日光が部屋に差し込む範囲が広くなります。テレビや本に直接当たると見づらくなり、夏の日差しはお部屋全体を暖めてしまいます。

【対策①】⇒西側の設置を避ける

1日の中でも強い日差しが発生する西側の窓は、よりまぶしさと暑さが発生してしまうためなるべく避けましょう。太陽の位置が低くなる西日は、南側より直射日光が入りやすくなります。基本的に西側の窓は補助的に小さなサイズとして、カーテンやロールスクリーンなどで遮れるようにしておきましょう。

 

【対策②】⇒軒/庇を深くする

大きな窓の直射日光対策としては、軒の出を深くすることも有効です。夏の高い日差しは遮り、冬の低い日光は届くため自然に快適な暮らしができるデザインです。住まいのデザイン的に軒を深くしたくない場合、リビング窓だけに庇(ひさし)をつけるのもおすすめ。

 

■大きな窓は耐震性が低いって本当?

自然素材を活かしたLDK

日本の住宅は柱の間に設置する「筋交い」と呼ばれるつっかえ棒のような柱で全体を支えるため、大きな窓をつけすぎると耐震性が低くなると心配する方も多いようです。

結論としては、現代の住まいは大きな窓を付けたからといって耐震性が不足することはありません。

こうした心配が生まれる背景は、1981年の建築基準法改正以前の古い耐震基準で建てられた住まいに原因があります。旧耐震基準では筋交いの配置バランスが決められていなかったため、農家に代表されるような南側一面の掃き出し窓の間取りもよく見られました。こうした間取りは大きな地震でダメージを受けやすかったため、「大きな窓は危ない」というイメージにつながっているのです。

現在の新耐震基準は、筋交いの量やバランスを細かく決めているため、そもそも耐震性が低い家は建てられません。大きな窓を配置する場合も、住まい全体で耐震バランスを取ることになりますので、昔の住まいのような心配はありません。大きなリビング窓を検討する際も、ご安心ください。

 

■大きなリビング窓の施工事例

田舎エリアで叶えた、大きなリビング窓の間取り実例をご紹介します。内外観のデザインにも注目してみてください。

 

大きな掃き出し窓のある平屋

遮るもののない広い土地に建てた平屋は、リビングをはじめすべての窓から緑のある景色を楽しめる住まいです。

吹き抜けの明るいリビング

大きな掃き出し窓のあるリビングは高い吹き抜けになっていて、解放感がありとっぷりリラックスできるお部屋に。天井・壁・床に多用している無垢材も、緑と相性の良いおしゃれなデザインです。

【恵那市 長島町の家】

 

田んぼに囲まれた一軒家

田んぼに囲まれた南側の窓は、周囲からの目線を気にせず一年中景色を楽しめます。

大きな窓のあるリビング

リビングに複数の大きな掃き出し窓があるため、朝日とともに一日のスタートを切り、夕日を眺めながらくつろげます。

【恵那市 自然を感じる東野の家】

 

 

■まとめ:素敵な田舎の景色を、大きなリビング窓で楽しみませんか?

四季折々の景色を楽しめるリビングの大きな窓は、土地が広い田舎ならではの特権。子育てや老後の暮らしにもおすすめの田舎エリアで、理想の住まいづくりをしてみませんか?

私たち大野工機は、地元の恵那市を中心に土岐市・瑞浪市など自然豊かなエリアの住まいづくりを得意としています。オススメの土地や風土に合わせた家づくりをサポートいたしますので、田舎暮らしに興味のある方はぜひご相談ください。無料相談は毎日受け付けていますので、お気軽にどうぞ♪

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