老後も暮らしやすいフルフラット和室

住宅の寿命が伸びている昨今、家を建てる際は老後の暮らしまで考えることが大切です。老後暮らしではマンションか戸建てか、建て替えかリフォームかなどたくさんの選択肢があり悩ましいもの。

そこで今回は、老後の住まい探しについて詳しく掘り下げてみます。賃貸やマンションと戸建ての比較などトータル的にみていきますので、老後の住まい探しを考えている方はぜひチェックしてください。

 


目次
■老後の理想の住まいは戸建て・マンション・賃貸?
■老後に一戸建てで暮らすメリットは
■建て替えとリフォームはどちらが良いか?
■老後の家で人気の間取り
■老後の家を建てるなら郊外エリアがおすすめ


 

■老後の理想の住まいは戸建て・マンション・賃貸?

老後の住まいを考える

日本における住まいの選択肢は主に戸建て・マンション・賃貸の三種類です。老後の暮らしを考えたとき、それぞれメリットやデメリットがありますので、詳しく見ていきましょう。

 

・賃貸住宅はバリアフリー物件が少ない

日本では「子供が生まれた後はマンションか戸建てで過ごす」ことが一般的なため、老後の暮らしを見据えた賃貸住宅は少ないのが現状です。高齢化が進んでいることもありバリアフリー賃貸も増えてきていますが、賃料が高いため年金だけでまかなうのは難しいでしょう。家賃を払い続けても資産にはならないため、子供世代に残してあげられない点もデメリットの一つ。

 

また、一定の介護が必要になったときは、退去しなければいけない物件も多いため、終の棲家にするのは難しいです。現在の日本では、老後の賃貸暮らしはあまり現実的な選択肢とは言えません。

 

・マンションは管理費や自治会がネック

老後の住まいを考える議論では、エレベーターがありバリアフリー化されているマンションを挙げる意見も少なくありません。隣人との距離が近く、何かあったときに頼りやすい環境も老後の暮らしにはメリットといえます。

 

しかし、マンションは購入費用以外に「管理費」「積み立て修繕費」といったランニングコストがかかります。特に築年数が経ってくると塗装や配管交換などの大規模修繕が増えるため、毎月の積み立て修繕費が高くなっていく傾向も。家賃がかからないとはいえ、毎月お金がかかるのは少し心配ですね。

 

また、修繕のタイミングや業者選定、マンション内のお祭りなどイベントを運営する自治会も老後の暮らしにはネックになるかもしれません。近所づきあいが自然に生まれるのはうれしいですが、多くの人の意見をまとめるのは結構大変です。人付き合いが好きな方は苦にならないかもしれませんが、静かな老後の暮らしを望む人にとっては少しデメリットとなり得ます。

 

・戸建ては初期費用がクリアできればおすすめ

自分の所有物となる戸建て住宅は、目指す老後のライフスタイルに合わせて自由につくれる点が大きなメリットです。住まいの広さや設備まで自由に選べるのは、マンションや賃貸にない魅力と言えるでしょう。

 

老後の暮らしでは機能的な面だけでなく、気持ちよく過ごせるかという点も大切な要素です。地面が近く、自然を感じながら暮らせる点も老後の住まいとしては魅力的です。

 

半面、年を経てから建てると資金調達のハードルが高い点はデメリットといえるかもしれません。仕事を引退していない方でも、残りの勤続年数によっては住宅ローン審査が通りにくいケースもあります。ある程度の自己資金を用意できる人にはメリットの大きい選択肢といえます。

 

メリット デメリット
賃貸 ・気軽に引っ越せる

 

・バリアフリー物件が少ない

・賃料が高い

・資産にならない

マンション ・バリアフリー観点で有利

・隣人が近く安心

・管理費がかかる

・自治会が面倒

戸建て ・老後のライフスタイルに合わせやすい

・自然の中で暮らせる

・二世帯住宅が選べる

・高齢だと住宅ローンが組みづらい

 

■老後に一戸建てで暮らすメリットは

老後にピッタリな戸建て

これからの高齢化社会を考えると、老後の住まいは一軒家のメリットが大きいといえます。どんなメリットがあるのか見ていきましょう。

 

・平面のバリアフリー生活が送れる

一戸建ては部屋から外出するまでの距離が短く、バリアフリー化が容易な点が老後の暮らしに大きなメリットとなります。マンションもエレベーターがあればバリアフリーですが、長い共用廊下や敷地内を歩かなければなりません。その点一戸建てであれば、玄関に近い部屋で暮らせばすぐに外出することができます。

 

・介護が必要になっても暮らしやすい

年齢を重ねて入浴やトイレの補助が必要になった際も、戸建てなら対応しやすいです。出入り口や部屋自体を規格より大きく作ることができるため、車いす対応や介護人のスペースも問題ありません。マンションの場合、共用部分である玄関ドアを広げることはできないため車いすや介護が難しいケースがほとんど。

 

また、デイサービスなどを利用する際も車を家の前までつけることができ、送迎しやすい点も戸建てならではのメリットといえるでしょう。

 

・騒音を気にせずのんびり暮らせる

年を取るとどうしても耳が遠くなるため話し声やテレビの音量が大きくなり、集合住宅では隣人への影響が気になってしまいます。また、物を落とすことも増えるため、階下への騒音も気になるところ。周囲への影響が気にならない戸建て住宅なら、周りへの迷惑が気にならずのんびり暮らすことができるでしょう。

 

・二世帯住宅という選択肢

戸建て住宅は二世帯住宅にして、子供/孫世帯との同居が選べる点が大きなメリットといえます。居住スペースが限られる賃貸やマンションでの二世帯暮らしは難しく、戸建てのみの選択肢といえるでしょう。

 

孫の成長を眺めつつ子育てサポートもでき、介護が必要になった際も子供世代に助けてもらえます。親子関係が良好でないと選べない選択肢ですが、お互いにとってメリットが大きいといえるでしょう。

 

■建て替えとリフォームはどちらが良いか?

建て替えの様子

いま現在戸建てにお住まいの方は、新しく建て替えるかリフォームして老後の暮らしに対応するか悩みどころだと思います。

 

建て替え リフォーム
メリット ・間取りの自由度が高い

・古い場所が残らない

・費用を抑えやすい

・思い入れを残せる

 

デメリット ・固定資産税が上がる

・総額費用はリフォームよりかかる

・柱移動など自由度が低い

・耐震補強など現代スペックに合わせると意外と費用が掛かる

 

状況にもよるため一概には言えませんが、費用を抑えたいならリフォーム、安全性や快適性を重視するなら建て替えを選ぶ方が多いです。ただし、築年数や建物の間取りによってもどちらのメリットが大きいかは変わってきます。

 

大野工機は建て替え・リフォームどちらにも対応していますので、お施主様の状況に合わせて公平なアドバイスができます。工務店は当然新築をおすすめしますし、リフォーム店も同様です。私たちは両方の立場から比較検討もできますので、建て替えかリフォームかで悩んでいる方もお気軽にご相談ください。

 

■老後の家で人気の間取り

シンプルな平屋

安全性や快適性を考えた、老後の住まいづくりにおすすめの間取りをご紹介します。

 

・平屋

お子さんが巣立った後の夫婦二人暮らしなら、コンパクトな平屋が一番人気の間取りです。階段がないため、足腰が悪くなってもスペースを無駄にすることなく安全に暮らせます。ワンフロアなので、二階で倒れていたのに気づかなかった、といった事故を防ぐこともできます。

 

洗濯物を干す、買ってきた食材をキッチンに運ぶなどの家事動線もワンフロアのため、効率が良いのも大きなメリット。体力が落ちてくる老後の暮らしもスムーズに送れます。

 

平屋の魅力やメリットについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

【関連】バリアフリーな平屋の住まいづくり、暮らしやすい間取りのコツ

 

・広めの設計

老後の暮らしやすさを考えるなら、居室や水回りは広めに設計しておきましょう。出入りが楽ちんですし、車いすの生活や介護にもそのまま対応することができます。物につまずく事故も防ぎやすく、万が一転倒した際に壁や棚などに頭をぶつける危険性も少ないです。

 

物が増えて乱雑になることも少ないため、何かにつまずいて転倒する事故も防げます。廊下・出入口など動線はなるべく広めに設計するのがおすすめです。

 

・玄関スロープ

外部と室内を結ぶ玄関回りは、必ずスロープを設けるか対応できる設計にしておきましょう。玄関は幅広に作っておけば、後にスロープ設置する際も余計なコストを抑えられます。外部のアプローチも階段だけでなくスロープを併設しておくのがおすすめ。車いすで通ることを考え、幅広で緩やかな設計にしておくと老後も安心です。

 

・高気密/高断熱のLDK

住まいで起こる高齢者の事故としては血圧の変動が原因の「ヒートショック現象」が多く見られます。暖かい部屋から寒い部屋への移動時に発生することが多いため、寒い廊下を無くした間取りにすると事故を防げます。断熱材や二重ガラスの高気密・高断熱LDKを中心に寝室や水回りを配置すると、寒い部屋を無くせます。家族の様子が見えやすいため、転倒などの事故にすぐ気づけるメリットも。

 

・畳スペース/和室

自然素材のい草を使った畳のスペースは、気持ち良い癒し効果があるだけでなくクッション性もあり、ケガをしにくいメリットもあります。正座や胡坐は腰に負担をかけるイメージがありますが、実は椅子に座るより腰へのダメージは少ないです。ヒザや股関節が適度に動くことで歩行機能の維持にもつながるため、老後にやさしい間取りとして注目を集めています。

 

■老後の家を建てるなら郊外エリアがおすすめ

郊外の広々した家

ここまでご紹介したように、老後も暮らしやすい一戸建てなら、のびのび設計の平屋住宅がおすすめです。車を停めやすい広い駐車場や緩やかなスロープなども考えると、郊外エリアの広い土地に建てるのが良いでしょう。

 

自然があり車通りが少ないエリアなら、健康維持のためのお散歩なども楽しみやすいです。郊外エリアだと老後の交通手段が心配という方も多いと思いますが、最近は小型の市内バスなど交通手段に力を入れている自治体が多いです。ほかにも免許を返納するとタクシーやバスの回数券を交付する自治体もあります。

 

市街地エリアは買い物など便利ですが、高齢化社会が進むにつれ交通事故の発生率も増えています。便利な生活で事故に巻き込まれてしまっては本末転倒。老後の暮らしは郊外エリアでのんびり安全に過ごしてみませんか?

 

■まとめ:恵那市で老後の家を建てるならご相談ください。

今回は老後の家で戸建てを選ぶメリットや魅力、おすすめの間取りなどをご紹介しました。年を重ねても快適に暮らすためには、ライフスタイルや気候に合わせた自由なプラン作りが大切です。

私たち大野工機は、岐阜県恵那市を中心とした地域密着工務店で、土地に合わせた暮らしやすい家づくりをご提案します。老後を見据えた家づくりについても、お気軽にご相談ください。

 

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