気持ちの良い自然な香りや暖かい肌触りなど、魅力がたくさんの木の家。いざ建てるとなるとどこに頼むか悩むところですが、木の扱いに長けた工務店に任せるのがおすすめです。今回は、木の家を建てる際に工務店に頼むべき理由や、おしゃれに仕上げるためのコツなどを解説します。
■木の家とは?
日本の住宅は基本的に木造ですが、石こうボードや外壁サイディングで隠れてしまうため木の表面はほとんど露出しません。理由はいろいろありますが、コストダウンのために海外などで調達した木材は表面が美しくないというのも一つです。
こうした住宅に対し、国産の高品質な木材を使って積極的に木の質感を活かす住まいが木の家と呼ばれています。無垢の木材には空気清浄やリラックス効果などもあり、意匠性が高く高級感が出るなどのメリットも。柱や梁に高品質な国産材を使うことで、住まい自体の耐久性も高くなり長く住むこともできます。
このような様々なメリットがある木の家は、住まいの寿命が延びている現代の家づくりにもマッチします。これから住まいづくりに取り組むなら、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてください。
■木の家は工務店で建てるべき理由
住まいづくりに取り組む際は、まずハウスメーカーと工務店どちらに頼むか検討することになります。それぞれに一長一短がありますが、木の家を建てるなら工務店に頼む方がメリットが大きいです。いくつかのポイントをピックアップして、木の家づくりと工務店の組み合わせをチェックしていきましょう。
・ライフスタイルや好みに合わせた細かい調整ができる
一言で木の家と言っても、使用する材料の種類や量などはお施主様の好みやライフスタイルによって調整する必要があります。特に木の家をイメージ通りに仕上げるには細かなカスタマイズが重要となるため、小回りの利く工務店で建てるのがおすすめ。
大手のハウスメーカーでは、全国単位で材料を発注して効率化を図っているため材料のセレクトに制限がある場合が多いです。完全自由設計を選べるケースもありますがその分価格が高くなる商品も多く、予算を抑えることは難しいでしょう。
その点、工務店は一棟ごとに材料を発注するため、プラン作りや材料のセレクトの自由度が高い傾向があります。使用する木の材質や仕上げを変えたり、使う場所を選んだりといったカスタマイズで理想の住まいを建てやすくなります。
・地域に合わせた材料と間取り
木の特性を活かした暮らしやすい家づくりをするためには、建てる土地の特性に合わせることが大切です。例えば西日が強い方角に木を使うとほかの場所より色の変化が早いため、メンテナンスサイクルが早くなってしまいます。また屋外の雨風が当たる場所に木材を使うのも、傷みを早める原因になります。
建てる土地の特性を見極め、場所に合わせた住まいづくりをすると住みやすく傷みにくい木の家になります。木の特性を知り、土地に合わせたプランづくりを得意とする大野工機は木の家づくりをしっかりサポート。木の家に適した土地をこれから探す方も、プロ目線でアドバイスさせていただきますのでお気軽にご相談ください。
・施工力が求められる
木の家は一般的な住宅より施工技術が求められるため、腕のいい職人がいる工務店で建てるのがおすすめです。
自然素材である木材は、寒暖の差による膨張収縮などで曲がり・ねじれなどの変化が発生します。こうした変化は年輪や節などの位置によって変わるため、一本ごとの材料を見極めて使用しなければいけません。最近は柱や梁を工場で加工してから建てるプレカット工法の普及で、大工さんの一人立ちが早くなっています。しかし、木を多く使う場合は熟練の技術を持った職人が求められます。
ハウスメーカーなどの大手企業は施工エリアが広く年間着工数も多いため、施工する職人の人数も多くなります。もちろん会社の基準をクリアした職人が作業するのですが、人数が多いと必然的に腕の差が出ることは避けられません。いわゆる「当たりはずれ」が発生することが増えるため、技術力が求められる木の家の施工では施工不良の可能性も高くなります。
一方小規模な工務店は大工さんの人数も少なく管理が行き届きやすいため、少数精鋭体制が期待できます。大野工機は地元に密着し、ものづくりの精度を第一に家づくりに取り組んでいます。地元岐阜県の木材を活用して住まいを作る「ぎふの木で家づくり協力工務店」の認定も受ける技術力を持っていますので、木の家づくりもお任せください。
■おしゃれな木の家を仕上げるコツ
無垢の木材を室内外にただ使うだけでは、おしゃれな木の家にはなりません。材料選びや間取りの工夫など、素敵なデザインにするためのコツを見ていきましょう。
・木の種類と仕上げにこだわる
木材はスギやヒノキなど種類もさまざまで、同じ材料を使っても塗装の仕上げ方法によって見た目や触り心地が大きく異なります。同じ木を使った住まいでも、木目の強さやカラーリングを変えるだけでガラリとテイストが変わることも。おしゃれな木の家に仕上げるために、木の種類と仕上げにはとことんこだわりましょう。
カタログだけでなくカットサンプルを取り寄せてみたり、モデルハウスで実際に触れてみたりするのが有効です。いろいろな商品をみくらべ、納得いく木材を選んでください。
・設備や材料と木を調和させる
住まいに木を使う場所を連想すると、フローリングや壁面などがすぐ思い浮かびますが、キッチンやサッシなど設備品とのバランスにもこだわりたいところです。
例えばナチュラルカラーのフローリングのリビングなら、掃き出し窓のアルミ枠はウッド調やホワイトを選ぶと自然に溶け込みやすいです。同様にキッチンの扉材もブルーやピンクといったビビッドなカラーより、木目調やホワイトの落ち着いたカラーの方が合うでしょう。
・あえて構造体を見せる
現在の住宅は洋室がメインのため柱や梁などの構造体が見えることはありませんが、あえてむき出しで見せるのも木の家をおしゃれに演出する人気の手法です。吹き抜けなどの大開口空間に大きな梁をむき出しにしたデザインは、木の優しさと住まいの力強さを演出できます。吹き出しだと二階の床面積が減ってしまうため難しいケースもありますが、天井高さを上げて梁の一部を露出する方法もあります。天井高さが数十センチ上がるだけでも、かなりお部屋の広さを感じるのもメリットです。
壁面の柱を露出する真壁工法や、二階まで通した太い柱を大黒柱として見せるのもおすすめのデザイン。昔の和室を思い浮かべる方も多いと思いますが、カラーやデザインの工夫で素敵な和モダンデザインにすることもできます。
こうした梁や柱見せのデザインは、見えない場所に使うつもりのチープな木材だと美しく仕上がりません。観賞に値する美しい構造材を使う必要がありますが、大野工機は国産の高品質な木材を使用しています。耐久性はもちろん、インテリアの一部としても機能して目を楽しませてくれますよ。
・インテリアを合わせる
住まいにこだわって無垢の木で彩ったのなら、テーブルやカーテンレールなどのインテリア品にも配慮しましょう。カーテンレールなどの小物は同じ質感の木でそろえてあげると、統一感が出て素敵な雰囲気に。ダイニングテーブルもガラスやメタル調の物より、やはりウッド系の方がマッチするでしょう。
冷蔵庫などの大型家電はカラーの選択肢で完全に合わせるのが難しい場合も多いですが、リビングから見えづらい場所に配置するなど工夫すれば大丈夫です。テレビもすっきりしたデザインで、あまり近代的なモデルではない方が雰囲気にマッチしやすいです。
現在使っている家具や家電との兼ね合いもあり、一般の方では判断が難しいケースも多いと思います。大野工機はお施主様の想いやライフスタイルもしっかりヒアリングしてプラン作りをサポートいたします。お気に入りのテーブルがある場合なども、配慮したデザインをご提案しますのでなんでもご相談下さい。
■木の家の施工例
木材をうまく使っておしゃれに仕上げた施工事例を写真付きで紹介します。全体の統一感や木を使っている場所なども参考にしてみてください。
・施工事例1
大開口のLDKの中心にある柱は、あえて見せることで単なる障害物ではなく「家を支える大黒柱」としてデザインの一部に。南側の掃き出し窓と天窓の間の梁も、仕上げ材で覆わないことで木の統一感を生み出しています。ナチュラルカラーの無垢材とホワイトの仕上げ材がバランス良く配置された、シンプルでおしゃれな空間に仕上がっています。
・施工事例2
屋根裏まで天井を上げて、全体に無垢の天井材をあしらうことでたっぷりの木の雰囲気を味わえる空間に。一枚ごとに違う木目の本物の木の質感は、リビングでゆっくりくつろぐ際に癒してくれそうです。梁と柱もむき出しにすることで、天井と床面の間を木の雰囲気でつないで統一感を生み出しています。
■名古屋の木の家ショールームをチェック
自然に囲まれたログハウスや古い神社仏閣など、なんとも言えない木の質感は映像や文章で伝えるのは難しいですよね。木の家の質感も同じですから、実物に触れて体験してみるのがおすすめです。とはいえ一般的なモデルハウスだと、合板フローリングや集成材が多く、木の質感を確かめるのは難しいです。
大野工機は、すべて国産の木材を使用した木のモデルハウスをご用意しています。実際に香りや肌触りまで確かめて、木の魅力に触れてみてください。
■まとめ
おしゃれで健康的に暮らしやすい木の家は、これからの住まいづくりにピッタリ。施工力やおしゃれに仕上げるコツが求められますので、木の扱いに長けた工務店にお任せください。大野工機は長年地元岐阜県産の木を使って家づくりに取り組んできた経験で、木の家づくりをサポート。「木の家にちょっと興味がある」といった気軽なご相談も大歓迎です。お気軽にお声かけください。